概要

当センターでは、千葉県からの委託により視覚障害者等の障害者を対象にパソコン利用促進のためのパソコン教室を開催しています。

実施内容

(1) パソコンの使用環境 視覚障害者がパソコンを操作する上で不可欠な、スクリーンリーダーを用いて教室を行います。使用するスクリーンリーダーはPC-Talker((株)高知システム開発)、FocusTalk((株)SkyFish)、JAWS((有)Extra)、オープンソースNVDA(NVDA日本語チーム)、XPReader((株)システム・ソリューション・センター・栃木)の4種類から受講者のニーズに沿ったアプリケーションを選択し、これらの操作法を指導します。弱視者にはOS(Operating System)のハイコントラスト設定やzoom-text((株)NEC)を用い、視野・視力に適した画面拡大サイズ、画面色のコントラスト等の調整を行います。 (2) テキスト教材 使用するテキストは、点字、Daisy型式で録音したもの、拡大・活字の3種類を用意し、受講者の障害の状況に応じて教材を整備します。 (3) 開催場所・日時 会場は、JR四街道駅より徒歩5分にあります。インフラも整備されており、点字ブロック、音響信号機等が設置されており、安心して会場まで足を運ぶことができます。来所が困難な受講者には、インターネット回線を利用したSkypeを用いて、在宅による受講ができる環境を構築します。 (4) 遠方地域での開催 昨年度同様、会場から離れた遠方に住む希望者に対しては、現地までスタッフが訪問し所定の会場で教室が開催できるよう計画します。この際、その地域の障害者団体とも協力し、広報活動並びにボランティアの配置等当日のサポート体制を整備します。 (5) パソコンの基礎の指導 パソコンに初めて触れる初級者には、キーボードやマウス等コンピュータを構成する各種デバイスの説明と使い方を指導します。OSとアプリケーションの説明と、画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)や画面拡大ソフト、そのほか障害特性に応じた設定や関連アプリケーションを整備し指導します。その後、タッチタイピング練習を行い、文書作成の基本操作から文字入力の方法を指導します。入力方法は、ローマ字入力のほか、かな入力や点字の六点入力等があり、受講者の進み具合に応じて個別の指導を行います。またファイルの読み込みや保存を通してフォルダのツリー構造の概念を簡単に説明します。 (6) 文書の作成の仕方の指導 中級者には、WordやExcelに代表される文書の作成の仕方を通して、冠婚葬祭の案内状等の作成を指導します。wordでは、フォントの設定や左寄せ・中寄せ・右寄せ、段落や箇条書きの書き方といった文章体裁について指導します。視覚障害者では、Word文書内に記述された文字の体裁や表組みを理解することが困難であり、視覚的な見やすさを考慮した文書を作成し、確認できるようになるための助言を行います。上級者には、ビジネス文書の作成を通して、Wordにおける表組みと罫線の編集、文字の禁則処理・インデント調整、Excelオブジェクトの埋め込み等を指導します。またオフィスのリボンスタイルにおけるキーボードナビゲーションの仕方、操作の仕方を説明します。 (7) ワークシートの作成の仕方の指導 Excelでは、カレンダーや簡易な家計簿といったワークシートの作成の仕方を指導します。表レイアウトの基本的な構造に対する理解を深めます。上級者には、関数を用いた効率的な計算、表の作成方法、グラフ作成の仕方を指導します。スクリーンリーダーを用いたExcelの作業では、2次元の表レイアウトを音声だけで全体像を把握することが困難です。このような意味でExcelに搭載されたキーボードショートカットやスクリーンリーダーの操作に関しては搭載された読み上げコマンドを駆使しなければなりません。上級者レベルの受講をした受講者には、将来的にITで就労することを念頭に、これらの複合的な操作がマスターできるよう指導します。 (8) 電子メールの送受信・書き方の指導 文字によるコミュニケーションができるようになるために、電子メールソフトOutlook、視覚障害者向けに開発された、MyMail、MMメール等のソフトを使用し、電子メールの使い方を指導します。電子メールを行う上でのエチケットについても触れます。メールの新規作成・返信の仕方を基礎として、添付ファイル付きメールの取り扱い、振り分け、アドレス帳への追加や編集について指導します。上級者には、自分自身で電子メールの設定ができるようになるための事項を説明します。 (9) ウェブサーフィンの指導 ウェブサーフィンでは、Windows標準ブラウザであるインターネットエクスプローラの他に視覚障害者が操作することを前提に開発された、ネットリーダー、サーチエイド、ホームページリーダー等を使用して、必要な検索技術の習得、サイトの効率的な情報の収受方法の講習を行います。インターネットを活用した税金、行政への申告、ショッピング等情報の発信が出来るように進めます。上級者では、ウェブページを効率的にナビゲーションするためのページの各要素へジャンプする仕方、ブックマークへの追加と編集、WWW概念についても説明します。 (10)一般ソフトの利用 特に将来的に社会復帰し一般就労を希望する受講者に対しては、通常の使用環境との間に隔たりが生じないよう、一般に流通しているオフィスソフトやSNS(Social Networking Service)アプリケーションを用います。 (11)障害特性に応じたカスタマイズ 視覚障害者がパソコンを操作する上において、画面のハイコントラスト設定、フォルダやファイルのリストビューのレイアウト設定、個々のソフトの設定の仕方を適宜助言します。

問合せ先

電話 043-424-2546 Eメール このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。