以下、本文

1. 所長より

『夏は来ぬ』 所長 伊藤 和男

 日本の童謡には、わが国独特の風土に根差したものが多い。それだけに、その国土に住む私たちの心に強く響いて来るように思う。『夏は来ぬ』もそのうちの一つだ。この歌は、1896年に発表されたものだが、歌詞は古典文学の研究者であり歌人でもある佐佐木信綱の手によるものだけあって、現代人には少し用語に分かりにくいという評もあるが、理解してみると実に味わいのある詩だ。

 また、この曲のメロディーは、初夏を迎えた季節感の喜びを実によく表現していると思う。 さすがに音楽教育とその発展に尽くした小山作之助の作曲だ。この童謡は、19世紀の終わりに作られたこともあって、若い人にとって歌詞にやや分かりにくい箇所があるかも知れないが、2・3の用語の説明があればこの詩の素晴らしさが理解してもらえるに違いない。歌詞は、5番まであるので、全てを挙げると紙数が多くなってしまうので、ここでは2番まで記載し若干説明を加えよう。  

『夏は来ぬ』(歌詞)

1 卯の花の 匂う垣根に

時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて

忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

2 さみだれの そそぐ山田に

早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして

玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

 1番の歌詞では、旧暦の4月に白い花をつける卯の花が咲きだし、早くも時鳥(ホトトギス)が来て、忍音(その年に初めて聞かれる鳴き声)がきかれて、夏が来たのをしみじみと感じる情景を詠んでいる。

 2番では、山村での田植えの光景を写実的に表し、やはり夏が来たのを実感させている。 五月雨は旧暦の5月に降る雨で、そのために水が入った田んぼで、早乙女(田植えをする女性)が衣服の裾(裳裾)を濡らして 一心に玉苗(稲の苗)を植え込んでいる様子が描写されている。

 最近の小学校での音楽で、どのような唱歌が取り上げられているのか承知していないが、私の小学生時代には、今回上げた『夏は来ぬ』のような、わが国民衆の生活や風俗に根差した唱歌がよく歌われた。私と同じ団塊世代の方であれば、懐かしく記憶の中に残っているであろう。

 

2.支援センターからのお知らせ

船橋市相談支援事業所「アイサポート」開設のご案内

 当センターでは、視覚障害者に特化した計画相談ができるよう、船橋市に指定特定相談支援事業所「アイサポート」を 4月1日より開設しました。利用は、当面、船橋市在住の方に限られますが、どうぞご利用ください。福祉サービス利用時の、サービス等利用計画を作成します。

住所 〒274-0815 千葉県船橋市西習志野1-50-1 藤原ハイツ101号

電話 047-462-3301 

メール このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

開設時間 火曜から金曜 10:00~16:30 祝日及び年末年始を除く

 

「わくワークちばてんフェスタ2016」のご案内

 9月開催予定のセンター公開行事「わくワークちばてんフェスタ2016」の詳細が決定しました。

9月16日(金)

 午前10時 開会式典(ボランティア表彰)後、「文化講演会」(講師:髙橋秀治(ひではる)氏)

 午後 「見えにくい方のための情報支援機器活用セミナー」

9月17日(土)

 午前 「バリアフリー映画会」(音訳者・松本道子氏によるライブ上映を予定)

 午後 「支援利用者・家族交流会(事前予約制)」を開催します。

 上記催し以外にも、ワークショップ四街道を含め、各フロアにて様々な催し(点字体験、音訳体験、弱視体験、なんでも相談、17日は小学生以下対象のスタンプラリー、模擬店等)を予定しています。

 16日開催の文化講演会の講師については、社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会理事長の髙橋秀治氏にお願いしました。髙橋氏は、現在、ロゴス点字図書館の館長も務めておられますが、これまで点字を通じた情報、特に選挙公報の全文点字化に尽力されてきました。また、全盲の娘さんを、統合教育で普通校へ通わせた先駆者としても名高い方です。皆様のご来場をお待ち申し上げます。

当フェスタについてのお問い合わせは、電話043-424-2588までお願いします。

 

用具部からのお知らせ

 2016年度版の用具価格表ができました。墨字版と点字版をご用意いたしております。 ご希望の方は、用具部(043-424-2582)までご連絡ください。

 

SDカード・ダウンロードサービス(試行)のご案内

 当センターでは、音声デイジーデータを、サピエからSDカードへダウンロードするサービスを、7月1日から9月28日までの約3か月間を試行期間として、実施することになりました。詳細は次のとおりです。

実施期間:平成28年7月1日(金)~9月28日(水)

利用対象:ご自身でSDカードへダウンロードすることが困難な方 SDカードで再生する機器をお持ちの方

タイトル数:1回につき5タイトルまで

申し込み方法:

1.貸出担当まで、電話(043-424-2588)か、メール(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 )で、 ご希望の図書のタイトルと著者名をお知らせください。実施期間中に、サービスを継続して利用するかどうかも伺います。

2.未使用のSDカード(容量:4GB以上)を貸出担当あてに、郵送でお送りください。

郵送料は、最初にお送りいただく時は、ご負担ください。

3.SDカードに音源を入れた後は、点字用郵便として、専用の郵送袋か、封書でお送りいたします。 郵送袋での往復は、送料無料となります。

4.SDカード郵送中の事故・紛失等については、当センターでは一切の責任は負いません。 あらかじめご了承ください。何かご不明な点がありましたら、貸出担当までお問い合わせください。

 

寄贈資料のご案内

 貸出ができますので、どうぞご利用ください。ご希望の方は貸出担当(TEL:043-424-2588)までお申し込みください。

・日本盲人会連合 発行 『点字 厚生(第255号)』点字1冊

次の資料は差し上げます。

・弱視者問題研究会 発行 『弱問研つうしん(2016年6月号)』拡大文字1冊

・ニッポン放送 発行

 『ニッポン放送 点字・拡大文字番組表 平成28年度前期版』1冊

 

3.ご案内

「NHK障害福祉賞」作品募集のご案内

 NHK厚生文化事業団では、障害のある人と支える人の体験記録「第51回 NHK障害福祉賞」の作品を募集しています。 詳細は次のとおりです。

募集部門:

<第1部門> 障害のある本人の部門

 学校や施設での生活、自立や就労への挑戦、また自分の生きてきた道など、自らの体験の記録。

<第2部門> 障害のある人とともに歩んでいる人の部門

 教育・指導の実践、親と子の成長の記録、仕事や行事を通しての交流など、ともに生きてきた体験記。 応募規定:8,000字以内(400字詰原稿用紙20枚)

 点字の場合は、32マス×450行以内、自分で書くことが難しい場合、代筆(清書・口述筆記など)でも構いません (代筆者名も書くこと)。規定の応募票に必要事項を記入し、作品に添付してご応募ください。応募原稿は返却いたしません。 FAXでの応募はご遠慮ください。

締め切り:平成28年7月31日(日) 当日消印有効

作品の送り先・問い合わせ先:社会福祉法人 NHK厚生文化事業団「障害福祉賞」係  〒150-0041 東京都渋谷区神南1-4-1 第七共同ビル

TEL:03-3476-5955 ホームページ:http://www.npwo.or.jp 

 

「NHKハート展」詩の募集について

 NHK厚生文化事業団では、現在「NHKハート展」詩の募集を行なっています。 ハート展は障害のある方々が書いた詩と、著名人のアートを組み合わせた展覧会です。

募集内容:障害のある方が書いた100字程度(短くても可)の詩。

 詩のテーマは自由です。必ずタイトルをつけること。

 自作の未発表(インターネットなども含む)の詩に限る。応募はひとり5編まで。

 点字による作品も受け付ける。

応募方法:

【郵送による応募】(規定の応募用紙、またはA4サイズの用紙)

*応募用紙はホームページからもダウンロードできます。 詩のほか、①詩のタイトル、②名前(ふりがな)、③生年月日、④年齢、⑤性別、⑥障害の種類、⑦郵便番号・住所、 ⑧電話番号、 ⑨FAX番号、⑩E-mailアドレス、を明記の上お送りください。

【インターネットによる応募】

専用応募フォームに必要事項を入力してご応募ください。

「NHKハート展」ホームページ: http://www.nhk-sc.or.jp/heart-pj/art/heart/ 

応募締切:平成28年9月9日(金)当日消印有効

作品の応募・お問い合わせ先:NHK厚生文化事業団「NHKハート展」係

 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-4―1 第七共同ビル

 TEL:03-3476-5955(平日 午前10時~午後6時まで)

 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 FAX:03-3476-5956

 

4.新入図書の紹介

[分類番号、書名、著者名、冊数、原本出版者、出版年、解説の順に読みあげます。]

 (点字図書)

<一般書>

221*韓国は日本人がつくった(黄(こう) 文雄(ぶんゆう) 著)5冊 徳間書店 2012年

〔韓国を近代国家へと導き、現在の繁栄の基礎を築いたのは、過去の「日本支配」だった。今なお非難される「日帝36年の非道」の嘘を暴き、日本統治の功績を検証。確かな史料に基づき、戦後最大のタブーに迫る。〕

 

334 少子化社会対策白書(概要版)平成27年版[内閣府子ども・子育て本部 編] 3冊 内閣府子ども・子育て本部 2015年

〔我が国の少子化の状況を分析し、少子化対策の取組、「子ども・子育て支援新制度」等について説明するとともに、平成26年度に講じた少子化社会対策の概要をまとめる。〕

 

368 自殺対策白書(概要版)平成27年版[内閣府政策統括官(共生社会政策担当)編]  2冊 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)2015年

〔我が国における自殺の現状、若年層の自殺をめぐる状況を分析するとともに、自殺対策の基本的な枠組みと平成26年度に講じた自殺対策の概要をまとめる。〕

 

369 共生社会を切り開く――障碍者福祉改革の羅針盤(佐藤 久夫 著)5冊 有斐閣 2015年

〔「障がい者制度改革」の背景や、そのひとつの結実である「骨格提言」の内容を丁寧に解説し、今後の障碍者福祉改革のあるべき姿を示す。〕

 

378 全国盲学校弁論大会全国大会弁論集 第84回(平成27年度) (毎日新聞社点字毎日部[編])1冊 毎日新聞社点字毎日 2016年

〔平成27年10月2日、静岡県で開催された全国盲学校弁論大会の弁論集。活字併記。〕

 

486*カブトムシにはなぜ角(つの)がある――おもしろミステリアス昆虫記(矢島 稔(みのる)著)3冊  PHP研究所 1991年

〔昆虫たちはいつでも人間の友達である。彼らが演じるドラマをもう一度眺めてみよう。 昆虫一筋半世紀。彼らのすばらしさを追いかけてきた著者が、昆虫の素朴な疑問に答える。〕

 

498*病気しらずの体になれる水出し健康法(石原 新菜(にいな) 著)2冊 幻冬舎ルネッサンス 2014年

〔日々の生活でついついやってしまう、食べすぎや飲みすぎ。それらは体に余分な水をため、様々な不調の原因になってしまいます。体の中の余分な水を出し、水分バランスを整える水出し健康法を紹介します。〕

 

536*国鉄・JR悲運の車両たち――名車になりきれなかった車両列伝(寺本 光照 著)5冊 JTBパブリッシング 2014年

〔早期に廃車の憂き目にあったり、他形式に改造されたりで、顧みられる機会が少なかった国鉄・JRの車両にスポットを当て、1形式ずつ登場時の背景から現在または引退にいたるまで、その生涯を振り返る。〕

 

767*走れ!歌謡曲――ベストヒット・コレクション 歌詞集 (反畑(たんばた) 誠一 楽曲解説)5冊 [ユーキャン]2015年

〔文化放送のラジオ番組「走れ!歌謡曲」の音楽全集の歌詞集。昭和から平成までの演歌・ 流行歌・フォークなど、ヒット曲を全180曲収録。〕

 

<文学書>

913*花水木(はなみずき)(今野 敏(びん) 著)3冊 角川春樹事務所 2009年

〔東京湾臨海署管内で起きた、若者の喧嘩による傷害事件とお台場の潮風公園の死体遺棄事件。 須田部長刑事は調書にあったハナミズキがひっかかっていた。その花は2つの事件の真相を語るのか。書き下ろし作品を含む警察小説集。〕

 

913*虚空(こくう)伝説(高橋 直樹 著)5冊 講談社 1998年

〔江戸無法地帯の非情、狂気、暴力。運命の奇跡が生んだ暗黒のニュー・ヒーロー、 矢月繋(やづきつなぐ)登場。家康の黒印状を追い、神の殺法でこの世の生き地獄に挑む「餓鬼草子」の物語。〕

 

913*神さまのいる書店――まほろばの夏(三萩(みはぎ) せんや 著)3冊 KADOKAWA 2015年

〔本好きの高校2年生、紙山ヨミが、夏休みのバイト先として紹介された「まほろば屋書店」。 そこは、世にも不思議な書店で…。魂の宿る「生きた本」たちが紡ぐ、書店ファンタジー。〕

 

913*虹の岬の喫茶店(森沢 明夫 著)4冊 幻冬舎 2013年

〔妻をなくしたばかりの夫と幼い娘、進路に悩む男子大学生、やむにやまれぬ事情で盗みに入った泥棒…。心に傷を抱えた彼らの人生は、岬の外れにたたずむ小さな喫茶店と、店を一人で営むおばあさんに出逢うことで変化し始める。音声デイジーもあります。〕

 

914*手のなかの暦(澤地 久枝 著)3冊 文芸春秋 1989年

〔手は女のもうひとつの貌。手の中で刻まれる暦が、女の密かな歴史を織りなす。エッセイ集。〕

 

914*あえてブス殺しの汚名をきて(つか こうへい 著)3冊 角川書店 1979年

〔一度読めば内容の奇抜さにビックリするあの名作『小説熱海殺人事件』をひっさげ、颯爽登場した時代の旗手が、まっさかりの青春を疾駆しつつ綴った、真情あふれるエッセイ集。〕

 

989*ひとつのポケットから出た話 ベスト版(カレル・チャペック 著,栗栖(くりす) 継(けい) 訳)4冊  晶文社 1997年

〔いくら探しても見つからない青い菊の花はどこに?雪道から消えた不思議な足跡は? 妻を疑う男にとどいた謎の手紙とは?人間の心のはかりしれないゆらめきを、愛情あふれる絶妙のユーモアで描きだした 珠玉のミステリ24編。〕

 

(音声デイジー図書)

<一般書>

007*月給たった5万円!でも、選びました――空回りの20代から、30代でクックパッドの役員になれたわけ(小竹 貴子 著)(4:11)講談社 2013年

〔日本最大のレシピサイト・クックパッドの育ての親が、中途半端だった20代から、30歳でクックパッドに入社し、東証一部上場の会社へ成長するなかで得た体験を通じ、仕事と幸せな生き方との両立をアドバイスする。〕

 

326*贖罪(読売新聞社会部 著)(8:45)中央公論新社 2011年

〔人はどう罪と向き合い、刑罰でどう変われるのか?犯罪者の矯正可能性を見極めることの難しさと、適切な量刑の意味を描き出す。〕

 

783*非常識のすすめ(里崎 智也 著)(8:59)KADOKAWA 2015年

〔長時間練習をよしとするのはただの「錯覚」、体育会的伝統や儀式は「面倒くさい」だけ、常に80%の力でプレーを心がける…。元WBC日本代表捕手が、「常識を疑う」という成功哲学を紹介する。〕

 

<文学書>

911.5*消えない空――第二詩集(向山(むこうやま) 裕子(ゆうこ) 著)(1:10)千葉日報社 2014年

〔視覚障害者である著者が、2006年~2009年の間に書いた、65編の詩を収録。さまざまな空の下で出会った人たちのことや、その時々に感じたことを描いた作品、大切な友人を亡くしたことや、お世話になった人たちへの思いを書いた作品を収録。〕

 

913*国籍不明 上・下(麻野(あさの) 涼 著)上(8:40)・下(8:49)講談社 2003年

〔北朝鮮工作員はなぜ南米で死んだのか。スパイとはなにか。権力者の冷酷とはなにか。日本人はまだ知らない…。日本・平壌・ソウル・ブラジルで繰り広げられる、愛と憎悪の本格国際サスペンス。〕

 

913*蛟堂(みずちどう)報復録6(鈴木 麻純(ますみ) 著)(8:51)アルファポリス 2010年

〔連続する宝石店強盗。その最中、蛟堂に当の強盗団から報復依頼が入った。怪しすぎるその内容は、過去に祖父・尊(みこと)が受けた案件と微妙に重なって…。報復屋を営む陰陽道の天才、三輪辰史(みわ ときふみ)が遭遇する2つの怪異譚。〕

 

914*他者という病(中村 うさぎ 著)(5:42)新潮社 2015年

〔三度死にかけた後、薬の副作用で私は「私」でなくなっていった-。中村うさぎが壮絶な体験を綴る。レギュラー番組降板騒動、自宅での自殺未遂事件についても語る〕

 

(テキストデイジー図書)

 テキストデイジーとは、活字による読書が困難な方が、合成音声ソフトで読み上げさせたり、 文字を大きく表示させたりして利用する、電子テキストを収録したデイジーです。音声ファイルは入っていません。

 テキストデイジーを再生できる、パソコン用再生ソフトは、MyBookⅢ、AMIS、 EasyReaderです。デイジー再生機は、プレクストークリンクポケット(PTP1/LINK)、 プレクストークポケットPTP1、プレクストークPTN2です。

 テキストデイジーデータは、サピエからダウンロードしてご利用ください。

<文学書>

913*植物図鑑(有川 浩(ひろ) 著)角川書店 2009年

〔「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」 楽しくて美味しい道草がやがて2人の恋になる…。長編恋愛小説。書き下ろし番外編、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。〕

 

 

 

 

 

 

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