以下、本文

1. 所長より

今年の災害を振り返って

所長 伊藤 和男

 高齢者になると歳月の流れは速いようだ。新年を迎え、「よい年になるように」と祈ったのも、つい昨日のようにも思える。それが、もう年末である。「雪やこんこ、あられやこんこ」の曲などをかけながら、 灯油売りの車が走り回る季節がやって来た。商店街ではジングルベルの曲が鳴り響き、 歳末商戦やクリスマス商戦が盛んになる。今年も12月、師走の慌ただしさの中で、1年を振り返ってみたい。

 今年は、災害の多い年であった。あの東日本大震災が起こってから、5年となる3月11日前後には、被災地の復興の遅れを指摘する声が、テレビをはじめ各報道機関から毎日のように流され、政治家からは、こうした状況を改善し、復興を早める旨のコメントが相次いだ。

 そうした中で新年度を迎えた4月、人々が予想もしなかった熊本地震が発生した。それも震度7の揺れが2回続いたのだった。後から起きた地震を本震とする気象庁の発表は、これまで人々が経験したことのない状況だっただけに、誰をもさらに驚かせた。被災地でも、最初の揺れで避難した人が、一旦自宅に戻って、生活に必要な物を取り出そうとしていたところを、再度強い揺れに襲われて、建物の倒壊のために死傷するといった、痛ましい事故も起こった。当然ながら、視覚障害者の皆さんの中にも、自宅の全壊などで仮設住宅に居を移した方が出たという。

 よく言われるように、人にとっての怖いものに「地震、雷、火事、おやじ」というのがあるが、中でも地震は最も恐ろしいものだと、今年はつくづく感じた。10月には、鳥取県で倉吉市を中心としてまた強い地震が発生し、家屋等に被害が出た。「災害は、忘れた頃にやって来る」というが、今年の状況を見ると、決してそんなことはないようだ。夏の終わりには、台風の襲来による河川の氾濫などでも、北海道や青森県、その他の県で大きな被害が発生している。今や災害は、いつ・どこでも起きると考えて、それに対する備えをして置く必要があるようだ。

 私は、今年の災害の状況を思うにつけ、以前読んだ小松左京の『日本沈没』を想起してしまう。日本列島が地殻変動によって、最終的に沈んでいく様子を描いた作品だが、地震と火山噴火を繰り返した後、たちまち海の底に沈んでしまう状況は、SF小説だと分かっていても本当に恐ろしい。

 近年、日本列島は毎年何らかの災害が発生している。そういう意味では、今年が特別というわけではないが、あの東日本大震災以来私は、大きな災害が毎年起こっているように思う。そこで、私の来年に向けた計は、「災害への対処を忘れずに」とすることにしたい。

 

2.支援センターからのお知らせ

年末年始の休館について

 12月29日(木)より1月3日(火)まで、年末年始の休館とさせていただきますので、ご了承ください。年末は12月28日(水)まで開館します。年始は1月4日(水)より開館します。年末年始は郵便が混み合いますので、貸出、用具とも年内到着をご希望の場合は、22日(木)までに、お申し込みいただけますよう、皆様のご協力をお願い申し上げます。

 

点字カレンダーについて

 2017年の点字カレンダーが寄贈されます。種類は、小鳩文化カレンダー(リング綴じ、墨字併記で「花のある風景」の写真入り)と、千葉エコーライオンズのカレンダー(点字のみの冊子体で六曜・記念日等を記載)です。 ご入用の方には、ご希望のいずれかを差し上げますので、当センター 電話043-424-2501 までお申し込みください。到着次第お送りします。

 

「見えにくさでお困りの方へ ロービジョン用具展示会」のご案内

日時:平成28年12月11日(日)10時~16時まで

場所:松戸市健康福祉会館(ふれあい22)3階研修室

 松戸市五香西3-7-1 新京成五香駅より徒歩約13分

内容:見えにくさでお困りの方にとって役立つ用具を展示・説明します。拡大読書器や拡大鏡 (ルーペ)、遮光眼鏡、便利グッズなど。当日販売はありません。事前の申し込みは不要です。

問い合わせ先:視覚障害者総合支援センターちば 生活支援担当まで 電話:043-424-2582

 

図書整理日について

 毎月第1金曜日は「図書整理日」のため、貸出業務は休止(電話でのお問い合わせも休止)となります。 皆様には、大変ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

*12月の図書整理日:12月2日(金)

 12月3日(土)は開館しております。

*1月の図書整理日:2017年1月6日(金)

 1月7日(土)は開館しております。

 

シネマデイジーのリクエスト窓口について

 シネマデイジーのリクエスト専用の窓口が開設されました。作品のリクエストや感想・意見がある場合は、 シネマデイジーのリクエスト窓口まで、メールでお送りください。

窓口専用のメールアドレスは、次のとおりです。

 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

 

寄贈資料のご案内

 貸出ができますので、どうぞご利用ください。ご希望の方は貸出担当(TEL:043-424-2588)までお申し込みください。

・全国盲導犬施設連合会 発行 『盲導犬情報(第17号)』点字1冊 

次の資料は差し上げます。

・公明党機関紙委員会 発行 『点字 こうめい(№73)』点字1冊

 

3.新入図書の紹介

分類番号、書名、著者名、冊数、原本出版者、出版年、解説の順に読みあげます。

 (点字図書)

<一般書>

159*私の嫌いな10の言葉(中島 義道 著)3冊 新潮社 2003年

〔相手の気持ちを考えろよ ひとりで生きてるんじゃないからな もっと素直になれよ―― 「善良」な人たちが発するものわかりのいいセリフを聞くと、虫酸が走る! 「戦う哲学者」が放つ、日本人が好きなことば徹底批判。〕

 

289*パンとペン――社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い(黒岩 比佐子 著)11冊  講談社 2010年

〔夏目漱石から松本清張まで多くの作家との意外な接点を持ち、日本初の編集プロダクションかつ翻訳会社を率い

た堺利彦。「弾圧の時代」をユーモアと筆の力で生き抜いた社会主義運動家に、文学から光をあてる。〕

 

367 カラフルなぼくら――6人のティーンが語る、LGBTの心と体の遍歴 (スーザン・ クークリン 著,浅尾 敦則 訳)4冊 ポプラ社 2014年

〔アメリカ在住の性同一性障害の若者たちは、どのように肉体的・精神的に、自らの性と 向き合っているのか。幅広い人種・宗教・階層から選ばれた6人へのインタビューを通して、ひとりひとりそれぞれの「自分らしい生き方」に触れる翻訳ノンフィクション。〕

 

369*還暦愛光――社会福祉法人愛光創立60周年記念誌(愛光 創立60周年記念誌編集委員会[編])4冊 愛光 2015年

〔「第1部 写真でふりかえる佐倉・四街道の20年」「第2部 平成遷都顛末記 福祉施設・地域社会コンフリクトの300日」 「第3部 法人施設概要」「第4部 お祝いメッセージ」等を収録。音声デイジーもあります。〕

 

371*若者の法則(香山 リカ 著)2冊 岩波書店 2002年

〔「何で電車の中でお化粧したり、ものを食べたりするんだ?」…今どきの若者の、一見理解不能・非常識とも思える行動の奥には、彼らなりの論理にもとづく真剣な思いや悩みが隠されている。 精神科医・香山リカがその「法則」を読みとき、つき合い方を指南する。〕

 

686*「快速」と「準急」はどっちが速い?――鉄道のオキテはややこしい(所澤 秀樹 著)  4冊 光文社 2016年

〔特急の名前に鳥が多いわけは?普通と各駅停車の違いは?列車名、列車種別、直通運転、特急券の発売、 旅客営業制度という5テーマにまつわるややこしいネタを解説する。珍しい列車や懐かしの切符の写真もふんだんに掲載。〕

 

796*新しい詰将棋初段150題――羽生流で上達!(羽生 善治 監修)3冊 成美堂出版 2012年

〔詰将棋を解くということは、将棋を指す上での準備体操のようなもの。詰将棋には寄せの基本的なテクニックがたくさん詰まっている。駒の働き別に分けた5手詰問題から13手詰問題までを出題。羽生流「次の一手問題」も収録。〕

 

<文学書>

913*葬列(小川 勝己 著)7冊 角川書店 2003年

〔三人の女と一人の男。運命に見放された彼らが逆転不能の状況の中で、果てなき欲望と本能だけを頼りに、とっておきの作戦を実行した。戦慄と驚愕の世界に巻き込むクライム・アクションノベル。第20回横溝正史賞受賞作。〕

 

913*心(姜 尚中 著)3冊 集英社 2015年

〔親友を喪った青年と、ある秘密を抱えた先生の間で交わされたメールを軸に描く、喪失と再生の物語。逆境を生きる若者たちに贈る長編小説。〕

 

913*わが叫び遠く(北方 謙三 著)4冊 文芸春秋 1994年

〔海難事故で、本社社長の身代わりとして実刑を受けた、出向社員の和田は、その屈辱を武器に凄まじい復讐に燃える。〕

 

<児童書>

J070 疑問符(?)が感嘆符(!)に変わるとき――新聞記者、ワクワクする(小国 綾子 著)2冊 汐文社 2014年

〔自分の「仕事」は、心の中にたくさんの疑問符を抱えて人に出会い、その疑問符を一つでも 感嘆符に変えていくこと。感嘆符に変わった時の喜びを言葉にし、誰かにそれを伝える努力をすること-。今も迷ったり悩んだりしながら、女性新聞記者としての日々を歩む著者からのメッセージ。〕

 

J289 神谷美恵子――ハンセン病と歩んだ命の道程(大谷 美和子 著)2冊 くもん出版 2012年

〔ハンセン病の患者に寄り添い、人間の存在意義を考察し、「生きがい」について思索した医師・神谷美恵子の心の軌跡を描く。〕

 

J911.1 十代に贈りたい心の名短歌100(田中 章義 著)1冊 PHP研究所 2014年

〔万葉の時代から現代まで、日本人なら知っておきたい名歌や、十代の読者の共感を呼ぶ作品100首を厳選。〕

 

J923 西遊記 11――火の巻(斉藤 洋 文)2冊 理論社 2016年

〔三蔵法師一行は、火焔山という火の山を越えなければ、西に進むことができない。その火を 消すためには芭蕉扇という扇が必要。孫悟空は扇を借りるため、持ち主がすむ山の洞窟に 向かうが、そこにいたのは悟空に深い恨みをもつものだった…。〕

 

J929 太陽の草原を駆けぬけて(ウーリー・オルレブ 作,母袋 夏生 訳)4冊 岩波書店 2014年

〔1941年、ロシア占領下のポーランドで暮らしていた5歳の少年エリューシャと家族は、戦争で故郷を追われた。終戦後イスラエルへ渡るまでの波瀾の歳月を、実話をもとに描く。〕

 

J933 墓場の少年――ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活 (ニール・ゲイマン 著,金原 瑞人 訳)5冊 角川書店 2010年

〔ある夜、一家が殺害された。たったひとり生き残った、よちよち歩きの赤ん坊が迷い込んだのは、真夜中の墓地だった。幽霊に育てられた少年の冒険と成長、そして一家殺害の謎が絡み合う物語。〕

 

J933 ハムレット(斉藤 洋 文,ウィリアム・シェイクスピア 原作)2冊 あすなろ書房 2014年

〔夜な夜な現れる、亡き国王の幽霊。父を殺した犯人を知った王子・ハムレットは…。陰謀、ロマンス、策略、嫉妬、そして復讐。シェイクスピアの名戯曲を元に、稀代のストーリーテラー・斉藤洋が、原作の展開を大きく損なわないようにして、新たに物語を小説化。〕

 

J933 24の怖い話(スーザン・プライス 作,安藤 紀子 ほか訳)2冊 ロクリン社 2015年

〔イギリスの人気児童文学作家による短編集。西欧に伝わる怪談話をアレンジしたものや、オリジナルの怪談物語を収録。〕

 

J933 リフカの旅(カレン・ヘス 作,伊藤 比呂美,西 更 共訳)2冊 理論社 2015年

〔1919年、ロシア兵の迫害を逃れ、ウクライナからアメリカを目指すユダヤ人の一家。12歳の末娘リフカは、途中かかった病いのため、一人ヨーロッパに足止めされる…。〕

 

J933 おいぼれミック(バリ・ライ 著,岡本 さゆり 訳)1冊 あすなろ書房 2015年

〔イングランド中部の多文化都市レスターを舞台に、人種も文化も宗教も、まったく異なる 二つの家族がくり広げる、涙と笑いの異文化交流物語。〕

 

J933 戦火の三匹――ロンドン大脱出(ミーガン・リクス 作,尾高 薫 訳)3冊 徳間書店 2015年

〔1939年9月、英国がドイツに宣戦布告し、ロンドンで暮らす12歳のロバートは妹と共に、 両親と離れて祖母の元へ疎開することになった。ペットの犬と猫の3匹はロンドンの知人宅へ預けられるが、そこでは恐ろしい運命が待ち構えていた。〕

 

(音声デイジー図書)

<一般書>

015*障害者サービスと著作権法(日本図書館協会障害者サービス委員会,日本図書館協会著作権委員会 編) (5:43)日本図書館協会 2014年

〔現行著作権法により、図書館はどんな障害者サービスができるのか、具体的事例と法による根拠を分かりやすく示す。 「障害者サービス著作権ガイドライン」の説明、Q&Aなどさまざまなアプローチから解説。〕

 

292*ゴットン・ロヨンの島バリ――元窓際プロデューサーの快適生活術(小林 繁之 著) (7:42)文芸社 2015年

〔定年を機に、バリの文化・歴史・言葉を学ぶため大学留学したのちも、バリ島に住み続ける著者が、バリ人の生活と気質、信仰と行事の深い関わりなど、10年間に体験したことを見たまま感じたままに綴る。〕

 

302*はじめての福島学(開沼 博 著)(18:28)イースト・プレス 2015年

〔人口、農林水産業、観光業、復興政策、雇用、家族、避難指示区域…。データと理論を用いて福島の現状を解説し、日本が抱える「地方」問題をも抉り出す。〕

 

421 光と重力 ニュートンとアインシュタインが考えたこと―― 一般相対性理論とは何か(小山 慶太 著)(10:50)講談社 2015年

〔孤独の中で次々と大発見を成し遂げたニュートン。一人で特殊相対性理論を作り上げたアインシュタイン。ともに孤独を愛し、研究に没頭することを好んだ二人の天才をとらえたテーマ「光」と「重力」を通して、彼らの思考に迫る。〕

 

493 エボラ出血熱とエマージングウイルス(山内 一也 著)(4:40)岩波書店 2015年

〔エボラはどこから来たのか、なぜ致死率90%と高いのか、治療や予防法はあるのか、日本は大丈夫なのか。 ウイルスハンターや医師たちの苦闘の歴史を振り返り、ウイルス専門家の立場からエボラ出血熱の現在を紹介する。〕

 

493 化学物質過敏症を工夫で乗りきる1 改訂 住まい対策実践編(足立 和郎 著) (8:14)アットワークス 2014年

〔化学物質過敏症(CS)発症者のための重要情報・注意点・改善対策を提示。1では、シックハウス対策・リフォームの問題点・緊急避難方法など、発症者の体験事例をもとに、住まい環境の改善策の数々を明らかにする。〕

 

493 化学物質過敏症を工夫で乗りきる2 改訂 暮らし対策実践編(足立 和郎 著) (8:19)アットワークス 2014年

〔化学物質過敏症(CS)発症者のための重要情報・注意点・改善対策を提示。2では、発症者の体験事例をもとに、生活改善・生活用品の選択など暮らしの対策を指し示す。著者がひとりの患者として思うことも綴る。〕

 

<文学書>

913*武田信玄(佐竹 申伍 著)(8:32)PHP研究所 1992年

〔戦国乱世にその名を轟かせた希代の戦術家・武田信玄。無敵の武田軍を率い、割拠する勇将たちと覇を競いあった、その野望と栄光の生涯を描く。〕

 

913*暁天ノ斗――裏門切手番頭秘抄 3(福原 俊彦 著)(6:16)KADOKAWA 2015年

〔田沼意次の失脚後、老中首座となった松平定信は幕政改革に着手。裏門切手番頭・高槻宗一郎は、裏の上役であった松平信明と袂を分かっていた。焦燥と煩悶を抱える日々の中、宗一郎は陣笠の刺客に襲われていた男を助けるが…。〕

 

913*蛇ノ目屋乱兵衛影法師(増田 貴彦 著)(5:36)廣済堂出版 2005年

〔暗躍する紀州藩お庭番の、謀略に巻き込まれた江戸の裏社会に生きる始末人たち。天相地相をみて天気の卦を占う蛇ノ目屋という表の顔を持つ始末人・乱兵衛の情けの刃が闇を裂く!〕

 

933*ナーダ王女の憂鬱――魔法の国ザンス16(ピアズ・アンソニイ 著,山田 順子 訳) (16:53)早川書房 2005年

〔ナーガ族の王女ナーダはうんざりしていた。最初に大悪魔のグロスクラウト教授から、ザンスを舞台にしたコンピュータ・ゲームに出演しないかといわれた時には、もっとロマンチックなものに思えた。 だが実際は、ナーダをコンパニオンに選んだのはマンダニアの男の子だった。〕

 

<児童書>

J913*ゆめいっぱいの大工さん――うさぎのおみせやさん6(岡野 薫子 作,若山 雪江 絵) (0:58)ポプラ社 2001年

〔うさぎに変身した女の子ポピーちゃんが、またまたうさぎ村にご招待。こんどは、大工のおじさんの家。おどろいたことに、仕事場には変わった家のもけいがたくさん。ところが…。〕