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2017-02

あん摩等法19条の厳守を求める様々な活動に対するご寄付のお願い

千葉県視覚障害者福祉協会

 日本盲人会連合は、あん摩等法19条違憲訴訟に関する諸活動を行うために組織された幹事会で、その中心組織として運動に係る諸経費を賄う目的で寄付金募集を始めることを決定しました。千視協としても、この運動が視覚障害者の適職とされて来たあん摩・マッサージ・指圧を視覚障害者の手に残す取り組みであることから、協力していくことにしました。
 このところ、災害等に対する募金活動で皆様の家計を疲弊させているように思い、大変心苦しいのでございますが、是非ご支援ご協力をお願いいたします。
 なお、ご寄付の状況につきましては、このページで随時ご報告いたします。

あん摩等法19条を厳守する決議

千葉県視覚障害者福祉協会

 学校法人平成医療学園は、自ら経営する3校の養成施設と大学のあん摩マッサージ指圧師養成課程の新設認可申請が不認定とされたことを不服として、国を相手にその不認定処分の取り消しを求めて訴訟を提起した。
 この訴訟は、事実上あん摩等法19条に定められている視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師の生計の維持を目的に盛り込まれた条文の違憲性を問うもので、国にそのことを認めさせようとする強い意図が認められる。あん摩等法19条は、「当分の間厚生労働大臣や文部科学大臣が、その主管するあん摩・マッサージ・指圧師を養成する学校での視覚障害者以外の者の養成を制限することができる」ことを定めているが、今回平成医療学園は、この規定によって認可が不認定となったことに強く不満感を持ち提訴に踏み切ったものである。もしこの訴訟で国が負け、あん摩等法19条の改正があれば、直接私たち視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師には大きな打撃が及ぶことになる。
 そこで、私たちは、国が提訴された訴訟ではあるが、私たち自身の生活を脅かすこの訴訟で国に勝訴してもらうべく、私たち自身の問題として多くの国民の支援を得ながら大きな運動を繰り広げることを決意するものである。
 現在、視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師の数は、全体の2割ほどにに減少しており、しかもその収入は晴眼者のそれに比較して極端に低いとされている。従来視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師は、自営はもとより病院勤務などで安定した生活を営む一方、わが国では、脳卒中後の片麻痺や骨折征服後の運動訓練、さらには不定愁訴の治療で国民の健康を、医師をはじめとする医療スタッフと共に守って来たという実績を持つ。
 ところが、昭和40年6月に「理学療法士、作業療法士法」が成立すると、前述の医療的行為は新しいリハビリテーションスタッフの業務となり、視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師の手から離れざるを得なくなってしまった。また「理学療法士、作業療法士法」の成立に当たっては、当初視覚障害者が欠格事由に盛り込まれそうになるなど、視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師のそれまでの実績はおろか、視覚障害者の人権侵害の議論まであったという。
 私たちは、わが国の戦後の歴史的経緯の一面を振り返るだけでも、視覚障害あん摩・マッサージ・指圧師が国民の健康を守りながら、自ら自立して懸命に生きて来た姿を辿ることができる。今回の平成医療学園の訴状では、法人自身とあん摩・マッサージ・指圧師を目指す晴眼者個人の職業選択の事由や幸福追求権などを上げているようだが、これらの権利を侵害され続けて来たのは、まぎれもなく視覚障害者自身である。
 「障害者基本法」や「障害者雇用促進法」の改正や「障害者差別解消法」が成立した現在にあっても、視覚障害者に適した職業はなく、その職業的自立は極めて困難である。事実、視覚障害者の雇用率は、他の障害者の雇用率の上昇する中ほとんど伸びない現状にある。
 このような視覚障害者の置かれた実情をふまえ、私たちは、このたびの平成医療学園の主張に断固として反対すると共に、あん摩等法19条の堅持に向けた国の強い意思を求め、直接生活に関わる当事者として運動を展開することを決議する。

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