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宣言・決議

  • 2016-10-27 (木) 14:07

宣 言

 点字の父石川倉次を育み育てた市原市、国分寺跡など歴史と伝統に加え、戦後造成された京葉工業地帯の中心地として発展を続ける当地において、市原市視覚障害者福祉会と関係行政機関の協力の下、第64回千葉県視覚障害者福祉大会を開催できましたことは、私共県下の視覚障害者にとりまして大変有意義なことであります。
 さて、本年4月には、いわゆる「障害者差別解消法」と改正「障害者雇用促進法」が施行され、私たち障害者が待ち望んでいた、誰もが平等に生活し暮らして行ける社会への扉が開かれました。
既に千葉県では、平成18年に、「障害のある人もない人もともに暮らしやすい千葉県づくり条例」が制定され、一歩先んじて障害者への平等な社会づくりに向けた取り組みがなされて来たところですが、今回の国の法整備と国際的に始動し、わが国でも批准した「障害者権利条約」が出揃ったことで、いよいよ共生社会の実現がそこまで近づいたことを実感させられます。
 しかしながら、こうした期待感の一方で、私たち障害者にとって人としての尊厳を迫害される事件や不備な社会制度と人々の無理解によって未だに解決されない様々な問題が現出しています。
7月に起こった相模原市における入所施設での重度の障害者殺害事件は、社会に衝撃を持って受け止められ大きな反響を呼びました。そして、この事件は、改めて障害者の人としての尊厳を守るための国民の意識をどのように醸成して行けばよいか、福祉関係者のみならず多くの人々の関心を高めました。
 視覚障害者関係では、岡山短大の准教授が事実上教育や研究の現場から遠ざけられるという問題や、再び8月に発生した盲導犬使用者のホーム転落事故による死亡問題など、視覚障害者が生活するうえで引き起こされる厳しい現実が未だに後を立ちません。
 また、平成医療学園があん摩・マッサージ・指圧師養成学科の定員増に際して、あはき法第19条に照らして厚労省の審議会が認めなかったことを不服として提訴した裁判は、もともと狭い職業の中で視覚障害者の唯一適職とされるあん摩・マッサージ・指圧師の仕事さえも奪いかねない状況にあります。
 私たち視覚障害者は、こうした厳しい社会情勢の中で可能な限り自らの力で生き抜くために、前述した新たな法制度とこれを理解し推し進めてくださる人々とともに、障害によって引き起こされている種々の困難を克服し有意な社会構成員として共生社会づくりに貢献して行くことを決意するものであります。
 ところで、現在公益社団法人千葉県視覚障害者福祉協会は、社会福祉法人愛光の経営する視覚障害者総合支援センターちばの移管の申し出を真摯に受け止めて、その実現に向けた社会福祉法人化を視野に体制づくりを進めていっているところですが、今後も県内の全ての視覚障害者の生活の安定と福祉向上を目指して、会員はもとより役職員一同力を尽くしていくことを合わせて決意しここに宣言するものであります。

2016年(平成28年)10月14日
第64回千葉県視覚障害者福祉大会

決 議

一 現在、千葉県視覚障害者福祉協会が、社会福祉法人愛光から移管されようとしている視覚障害者総合支援センターちばのスムーズな移管とそのために変更しようとしている公益社団法人から社会福祉法人への移行について特段のご理解とご支援をお願いするとともに、両事業所に委託されていた全ての事業をこれまで通り委託するよう要望する。

一 視覚障害の特性を考慮した盲老人ホームの設置やデイサービス事業の設置促進への支援を要望する。

一 選挙公報はもとより、市町村の広報等が全ての視覚障害者に届くよう、関係機関の特段の配慮を要望する。

一 視覚障害者の安全な外出を実現するため、道路環境の改善と公的施設のバリアフリー化を要望する。

一 一向になくならない視覚障害者のホーム転落死亡事故をなくすため、駅構内のバリアフリー化を促進するとともに、千葉県内に少ないホーム柵の増設を要望する。

一 視覚障害者の狭い職業の中で、特に適職とされるあん摩・マッサージ・指圧師、はり師、灸師への支援策を充実するため、機能訓練指導員やヘルスキーパー等の福祉施設や民間企業の求人を増やすよう、関係当局の一層の尽力を要望する。

一 あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、灸師以外の視覚障害者が職業自立できるよう支援していただくとともに、視覚障害を伴う重複障害者の就労を促進するよう要望する。

一 本県において、心身障害者医療費助成制度の運用に当たって、適用外となった障害者に対する支援策を検討するよう要望する。

一 各市町村において、視覚障害を有する生活困窮者を支援するため、タクシー等の割引制度を拡充するよう要望する。

一 視覚障害者が、全てのスポーツに取り組めるよう、千葉県内の障害者スポーツセンターの拡充を要望する。

一 金融機関のユニバーサル化が進む中、未だに取り残されている信用金庫や信用組合等の中小金融機関における視覚障害者用ATMの設置促進と、保険会社において、視覚障害者も契約できる商品の開発を要望する。

一 視覚障害者に対して、就労を含む生活全般にわたる合理的配慮が行われるよう、県及び市町村の障害関係部局における啓蒙啓発活動関係審議会の一層の努力を要望する。

以上、決議する。
 
2016年(平成28年)10月14日
第64回千葉県視覚障害者福祉大会

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