おすすめ図書の紹介(2019年3月)

『魂でもいいから、そばにいて――3.11後の霊体験を聞く』奥野(おくの) 修司(しゅうじ) 著 新潮社

 東日本大震災で被災し、大切な人を失った人々が体験した不思議な出来事をまとめた一冊です。この本は16編、つまり16個のそれぞれの話を一冊にしたもので短編集みたいになっている作品です。

 亡くなった本人からメールが届いた話や、三歳で津波にのまれ、逝ってしまった子供のおもちゃが母親の目の前で動き出す話など、実に様々な体験が語られています。

 親・きょうだい・配偶者・我が子・・・今は亡き大切な人との再会を果たした方々の16の話が収められています。読み終えたあとに心が洗われるような、自分の大切な人に逢いたい気持ちになる本です。

(ワークショプ四街道 G)