おすすめ図書の紹介(2021年2月)

『林 修の「今読みたい」日本文学講座』 林 修 編著
 テレビの「今でしょ」でおなじみの林修先生が日本文学の中から珠玉の名作短編15作品を取り上げている。それぞれの作品に、単語の解説や林修先生の考えるポイントと考察が、書かれているのがうれしい。思えばきちんと日本文学というものに触れたことが無かったかも。どれも一度は読んだことのある作品だが、年月を経て改めて読むと、名作の「深さ」が感じられ、大人向けの国語の授業を受けている気分で楽しく読めた。是非、ご一読をお勧めいたします。

(今野)

『スマホを落としただけなのに』 志駕 晃 著
 麻美の彼氏の富田が落としたスマホを拾った男は、ハッカーだった。画像フォルダを見た男は麻美を気に入り、SNSを駆使した狡猾な罠で麻美に迫る。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。
 著者の志駕晃氏は、ニッポン放送の社員で、私はニッポン放送のヘビーリスナーということもあり、サピエに載ることを首を長くして待っていました。 最新作も発刊されたとのこと、楽しみです。

(須合 俊子)