おすすめ図書の紹介(2021年3月)

『老後の資金がありません』 垣谷 美雨 著 中公文庫 2018年
 インパクトがあるタイトルと、「“老後は安泰”のはずが、まさかの大ピンチ!! 生活の不安に効くヒントが詰まった家計応援小説」という文庫の帯が気になって読みました。主人公の主婦・篤子を中心に、同じフラワーアレンジメント教室の仲間のサツキと美乃留、そして篤子の姑が登場し、次々と降りかかる困難を乗り越えようと奮闘します。最後は意外な結末を迎えますが、読んだ後、前向きな気持ちになる小説でした。

 

『ガリレオの苦悩』 東野 圭吾 著 文藝春秋 2008年
 福山雅治主演でドラマ化や映画化された「ガリレオ」シリーズのミステリー短編集。物理学者で帝都大学の准教授・湯川学と、深川署の刑事・内海薫が、事件の真相について様々な検証をしていくところが、意外性があり面白いと感じました。
 この本は「落下(おち)る」「操縦(あやつ)る」「密室(とじ)る」「指標(しめ)す」「攪乱(みだ)す」と5編が収録されています。ぜひご一読ください。

(貸出担当 K)