おすすめ図書(2021年7月)

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』 若林 正恭 著 KADOKAWA 2017年
 オードリー若林のキューバ旅行記です。海外(それもキューバ)一人旅って、内気で人見知りでもできるんだというのが第一印象。現地ガイドのキューバ人も人見知りだったというエピソードがお気に入りです。考えていることが素直に自然体で綴られていて、とてもおもしろく、若林(呼び捨てで失礼)のことが好きになります。最後はちょっと感動します。

(音訳 M)

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮し』 阿佐ケ谷姉妹 著 幻冬舎 2018年
 女性お笑い芸人「阿佐ヶ谷姉妹」の、ほのぼのとしたエッセイです。お二人が綴る、日々の小さな幸せを紡ぐような優しい文章に癒されます。情ないような失敗談も、クスっと笑えるのは、きっと文才だけでなないと思います。読んでいてお二人の人柄や丁寧な言葉づかいにほっこりし、阿佐ヶ谷の町の方々の人情にも温かい気持ちになりました。私のおすすめは「エッセイとカレー」です。コロナ禍で気持ちが沈みがちですが、この本が和ませてくれますよ。是非ご一読ください。

(音訳 O)

『闇医者おゑん秘録帖』 あさの あつこ 著 中央公論新社 2013年
 江戸を舞台にした時代小説。ヒロインは「おゑん」という闇医者。奉公先の駒形屋三代目の聡介の子を身ごもってしまったお春。聡介に「腹が目立たないうちに堕ろすんんだ」と言われ、堕胎専門医のおゑんを訪ねる。おゑんは、お春に堕胎そのものの苦しさや、堕胎後の心の苦しさを説く。そして、お春はおゑんの稼業を手伝うと共に自分の生き方を見つけていく。

(音訳 O)