2023年8月

番号、書名、著者名、冊数、原本出版者、出版年、解説の順

2023年8月

点字図書

一般書

007*ボイステック革命――GAFA(ガーファ)も狙う新市場争奪戦 (緒方 憲太郎 著) 3冊 
日経BP(ビーピー)日本(にほん)経済新聞出版本部 2021年
〔なぜ今「音声」なのか。海外で盛り上がりを見せつつあるボイステック市場。GAFAがボイステックに
 注目する理由やボイステックの可能性などを解説する。対談や座談会も収録。音声コンテンツを楽しめる
 QRコード付き。〕

147*世界の幽霊出現録 (ブライアン・インズ 著 ナショナルジオグラフィック 編, 大島 聡子(さとこ) 訳)4冊 日経ナショナルジオグラフィック社 2021年
〔新聞や手紙、報告書など残された資料をもとに、経緯から結果までを詳細に解説。そのときの状況を描いたイラスト、現場や当事者の写真などビジュアルも豊富に掲載し、当事者たちの心の揺れも生々しく描かれる。〕

159*心が強い人はみな、「支える言葉」をもっている (齋藤 孝(たかし) 著)3冊 アスコム 2022年5月
〔簡単には折れない心を保つためには、支えるものが必要です。それが言葉です。傷つき、くじけそうになりながら、それでも前を向きたいあなたへ、30個の言葉を贈ります。1日ひとつ、言葉を心に刻む、30日のレッスンをはじめましょう。本書では心を支え、強くしたいシチュエーションごとに、ぴったりな言葉30個を選びました。〕

319*チャイニーズ・ジャパン――秒読みに入った中国の日本侵略 (佐々木 類 著)5冊 ハート出版2021年
〔買い漁られる美しい日本の観光地、恣意的に拘束され人質にされる日本人、国を売り渡す学会の背徳、忍び寄る人口侵略の影…日本を中国に売り渡す「獅子“親中”の虫」は誰だ?現役記者が静かなる日本侵略の最前線を伝える。〕

361*異文化コミュニケーション学 (鳥飼 玖美子 著) 4冊 岩波書店 2021年
〔グローバル化が加速し、価値観も多様化している今、異なる「文化」をもつ人とともに暮らすことは日常になっている。異文化コミュニケーションには、民族や言語の違いだけでなく専門性が異なる人同士の対話も含まれるなど、幅が広い。先達の研究を踏まえつつ、数多くの海外ドラマの具体的なセリフから、これらを改めて問い直す〕

365 消費者契約法 1冊 e(イー)-Gov(ガブ)法令検索 2022年
〔消費者の利益の擁護を図り、国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とした法律。令和4年6月17日改正。〕

365 割賦(かっぷ)販売法 4冊 e-Gov法令検索 2022年
〔割賦販売等に係る取引の健全な発達を図るとともに、購入者等の利益を保護し、国民経済の発展に寄与することを目的とした法律。令和4年6月17日改正。〕

369 新型コロナウイルス感染症拡大下のマッサージ等における視覚障害者の就労及び生活の実態等に関する調査報告書 (日本盲人福祉委員会 編) 2冊 日本盲人福祉委員会 2023年
〔新型コロナウイルス感染症拡大下において、施術所や事業所等で働く視覚障害マッサージ師の就労や生活の実態に、どのような影響があるのかを調査した報告書。〕

369 被災経験の聴きとりから考える――東日本大震災後の日常生活と公的支援 (土屋 葉(よう)、岩永 理恵 他著) 5冊 生活書院 2018年
〔4人の研究者が、5年間にわたって調査に入り続け、東日本大震災以前からあった脆弱性、被災のその日、今の暮らしのあり様を丹念に聴きとる中から、支援のあり方を考える。〕

369 福祉サービスの苦情解決を目指します――福祉サービスに関する苦情相談を受け付けています(千葉県運営適正化委員会 編) 1冊 出版年記載なし
〔千葉県運営適正化委員会が実施している「福祉サービスに関する苦情解決事業」に関するパンフレット。点字・墨字併記。〕

436 不思議な水銀の話――翼を持った悪戯(いたずら)元素の秘密 (斉藤 貢(みつぐ) 文)1冊 環境省環境保健部水銀対策推進室 2021年
〔人々の暮らしの中で様々な用途で使われてきた一方、環境汚染や健康影響の原因ともなり得る「水銀」。水銀に関する様々なトピックを取り上げて解説する〕

588*焼酎の科学――発酵、蒸留に秘められた日本人の知恵と技術(鮫島(さめしま) 吉廣(よしひろ), 髙峯(たかみね) 和則(かずのり) 著)4冊講談社 2022年
〔歴史的・文化的背景、酒造りの技、酵母・麹の働き、「風味」の決め手、健康への寄与、飲みかたで変わるおいしさ――今や世界から注目を集め、国酒にも認定された焼酎には、清酒を造れなかった九州地方の人々が生み出した知恵と技が詰まっている。知るほどに驚く、焼酎の世界へご招待〕

686*鉄道趣味人の世界 (池口(いけぐち) 英司 著) 3冊 交通新聞社 2022年
〔全国で14万人もの愛好家がいるとも言われる「鉄道趣味」をテーマに、その生涯を鉄道趣味に捧げてきた著者がその背景や実態を解説していく。日本に鉄道が誕生して以来、わずか30年後にはすでに趣味者が存在したという「鉄道趣味の歴史」に始まり、鉄道趣味人の生き方、鉄道を学習のアイテムとして活動する高校や大学の鉄道研究会、現在の鉄道趣味の楽しみ方、そして、団塊の世代が直面している鉄道趣味の「終活」など、これまであまり語られることがなかった鉄道趣味の“ゆりかごから墓場まで”を初めて一冊にまとめる。〕

783 <おてがるBOOK39> プロ野球ヒストリー大事典 キーワード別 日本プロ野球史編(京都ライトハウス情報製作センター 編) 1冊 2022年
〔おてがるBOOK38「プロ野球ヒストリー大事典 球団別ヒストリー編」の続編!野球殿堂史や日本シリーズ史といった表の歴史から、スキャンダル&事件史、バカ本史といって裏の歴史まで。プロ野球観戦の楽しみがより深まること請け合い。〕

文学書

913*早朝始発の殺風景 (青崎(あおさき) 有吾 著) 3冊 集英社 2022年
〔青春は気まずさでできた密室だ。今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく。ワンシチュエーション&リアルタイム進行でまっすぐあなたにお届けする、五つの“青春密室劇”。書き下ろしエピローグ付き。〕

913*しずく石町(いしちょう)の法律家は狼と眠る(菅野(すがの) 彰(あきら) 著)4冊 KADOKAWA 2021年11月
〔東京都23区の片隅、しずく石町。この町で法律事務所を営む空良(そら)は、白い犬のふりをした狼と暮らしている。風火(ふうか)という名のその狼は、実は空良の弟で、2人きりの時だけ人間に戻れる。そんな不思議な兄弟に厄介な同居人が。敏腕弁護士の田村麻呂(たむらまろ)だ。スーツを着こなす美丈夫の彼は、空良の検察時代の宿敵、いやもっと前、田村麻呂が征夷大将軍だった頃からの因縁の相手。1200年を生きる宿命的な3人の、前人未読の法律相談事件録。〕

914*ガラスの50代  (酒井 順子 著) 3冊 講談社 2022年11月
〔夏目漱石は四十九歳で亡くなった。かたや、今は人生百年時代。令和の五十代が抱える悩みの原因は、寿命が長くなったせい。美容、体調、親、子供、仕事、趣味、セックス、老後の準備。もう若くない。でも、老いてもいない。心身ともにガラスのように繊細な季節を、どう生きる?共感必至の人気エッセイ。〕 

914*すべて忘れてしまうから (燃え殻 著) 2冊 新潮社 2022年8月
〔ひとりで聴いた深夜ラジオから聞こえてきた彼女の声。祖母と二人でこっそり見た女子プロレス中継。突然生活に入り込んできた「テレワーク」……。良いことも悪いことも、僕たちはすべて忘れてしまう。だからこそ書き残しておきたかった、日常を通り過ぎて行った愛しい思い出たち。〕

933*アイダホ (エミリー・ラスコヴィッチ 著, 小竹(こたけ) 由美子 訳) 6冊 白水社 2022年7月
〔アイダホの山中に住む音楽教師アンは、夫ウエイドのかつての家族のことを何年も思い続けている。9年前、一家が薪を取りに出かけた山で、ウエイドの前妻ジェニーが末娘メイを手にかけ、上の娘ジューンはその瞬間を目撃、ショックで森に逃げこみ失踪した。長女の行方を必死に捜し続けてきたのに、最近のウエイドは若年性認知症の影響で、事件のことも娘がいたこともわからないときがある。ジェニーは、罰を受けること以外、何も望まず誰とも交わらずに服役してきたが、新たな同房者とあることを機にぎごちないやりとりが始まる。アンは夫のいまだ癒えぬ心に寄り添いたいと願い、事件に立ち入ることを躊躇いながらも、一家の名残をたどり、断片を繋ぎ合わせていく。〕

933*魔女だったかもしれないわたし(エル・マクニコル 著, 櫛田 理絵 訳) 3冊 PHP研究所 2022年8月
〔スコットランドの小さな村で、二人の姉と両親と共に暮らす自閉の少女・アディ。昔、「人とちがう」というだけで魔女の烙印を押され命を奪われた人々がいることを知ったアディは、その過ちの歴史を忘れぬよう村の委員会に慰霊碑を作ることを提案するのだが……。音声デイジーもあります。〕

児童書

J913 スクラッチ(歌代(うたしろ) 朔 作) 5冊 あかね書房 2022年6月
〔コロナ禍で「総体」が中止になったバレー部キャプテンの鈴音(すずね)。出展するはずの「市郡展」の審査が中止になった美術部部長の千暁(かずあき)。それでも「平常心」と自分に言い聞かせ、出展作の「カラフルな運動部の群像」を描き続ける千暁のキャンバスに、鈴音が不注意から墨をとばしてしまい…。コロナ禍で黒く塗りつぶされた中三の夏。そのなかで、もがきながら自分たちらしい生き方を掴み取っていく中学生たちの、鮮やかな爪痕の物語。音声デイジーもあります。〕

J933 スーパー・ノヴァ (パンティルイーキス・ニコール 作, 千葉 茂樹 訳) 4冊 あすなろ書房2020年11月
〔7年間で11カ所の家庭を転々としてきたノヴァと姉のブリジット。姉妹のモットーは「里親にはなつかない。本当の家族は私たちふたりだけ」。人とのコミュニケーションが難しいノヴァにとってブリジットは世界との橋渡し役だった。ふたりは星と宇宙が大好きで、宇宙飛行士に憧れ、スペースシャトル・チャレンジャーの打ち上げを心待ちにしていたのに、ある日ブリジットは姿を消した。ひとりぼっちになったノヴァは…。〕

J949 くまのピエール (イブ・スパング・オルセン 著, 菱木(ひしき) 晃子(あきらこ) 訳) 1冊 こぐま社 2022年3月
〔ピエールは、スティーヌの家で暮らす小さなくまのぬいぐるみ。初めて見た月を、お金だと思って取りに行こうとしたり、雪玉のなかに閉じ込められて、ころころ転がったり…。勘違いからいつもおかしなハプニングを巻き起こすピエール。これは、そんなおとぼけ屋のくまの、ゆかいな日々のお話です。〕

音声デイジー図書

一般書

288*なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか (門田(かどた) 隆将(りゅうしょう), 竹田 恒(つね)泰(やす) 著) 8時間18分 ビジネス社2021年7月
〔“旧皇族の憲法学者”と“反皇室勢力に詳しい論客”が皇位継承の問題点を抽出し、危機を迎えている皇室について議論。皇統を断絶させる企てがいかに進行しているかを分かりやすく解説し、対策と共にどうあるべきかを提案する。〕

319*独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか――徹底解説:ウクライナ戦争の深層 (池上 彰 著)7時間8分 文藝春秋 2022年5月
〔プーチンのウクライナ侵略が日本に突きつけた課題とは。迫りくるロシア、中国の脅威。今の時代は、“知”が武器になる!〕

486 昆虫の惑星――虫たちは今日も地球を回す (アンヌ・スヴェルトルップ=ティーゲソン 著, 小林 玲子 訳, 丸山 宗利(むねとし) 監修) 7時間35分 辰巳出版 2022年4月
〔子煩悩なハサミムシ、乾いて休眠するネムリユスリカ、水中で音楽を奏でるミズムシ…。ノルウェーの女性昆虫学者が、奇妙で美しく風変わりな虫たちについて語る。ヒトと昆虫の関わりもとりあげる。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

517 人がつくった川・荒川――水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする (長谷川 敦 著)4時間51分 旬報社 2022年8月
〔首都圏をつらぬき、流域に約1000万人が住む荒川。川の流れを変えることで江戸の繁栄は生み出され、度重なる洪水から人々を守ってきた。川の歴史と流域の暮らしの変化を丁寧に追いながら、その過去・現在・未来を旅する。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

779 80歳、何かあきらめ、何もあきらめない――気持ちが明るく楽になる、生き方とたたみ方(萩本 欽一 著)3時間49分 主婦と生活社 2021年11月
〔老後のお金、定年後の過ごし方、伴侶との別れ、老いてからの子どもや自分の身体とのつき合い方、などなどの悩み・不安も笑って解決! 80歳を迎えた欽ちゃんが、人生最後まで楽しんで生きるためのヒントを紹介します。〕

789*最後の直弟子が語る芦原英幸との八年間 (原田 寛 著) 7時間46分 幻冬舎 2020年4月
〔筋萎縮性側索硬化症を患い、50歳で亡くなった伝説の空手家・芦原英幸。その壮絶な最期を看取った最後の直弟子が、自分から見た芦原英幸の姿、直弟子の先輩たちの真実について語る。『まぐまぐ!』配信を加筆修正し再構成。〕

文学書

913  塞王(さいおう)の楯 (今村 翔吾 著) 15時間59分 集英社 2021年10月
〔決して破られない石垣を造ろうとする石工の匡介(きょうすけ)。しかし、そこに立ちふさがるのは、どんな守りも打ち破るという彦九郎(げんくろう)の砲。大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。第166回直木賞受賞作〕

913  渦――妹背山(いもせやま)婦女(おんな)庭訓(ていきん)魂結び(たまむすび) (大島 真寿美 著) 10時間8分 文藝春秋 2019年3月
〔江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂道頓堀。虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた…。浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた、著者初の時代小説。第161回直木賞受賞作〕

913  夜に星を放つ (窪(くぼ) 美澄(みすみ) 著) 6時間8分 文藝春秋 2022年5月
〔もう何も失いたくない。でもまた人と関わりたいと思った-。「真夜中のアボカド」「銀紙色のアンタレス」など、心の揺らぎが輝きを放つ全5編を収録した短編集。第167回直木賞受賞作〕

913*屍体商社 (小林 久三(きゅうぞう) 著) 11時間5分 角川書店 1986年
〔超低空飛行で、刑務所に侵入したヘリコプターは、看守を襲い強盗事件で服役中の男を脱獄させた。同じ夜、日本最大の商社・東和物産の社長が解離性大動脈瘤で緊急入院した。だが、ライフルで武装した男たちによって病院ジャックされ、10億円もの巨額の要求をつきつけられた。犯人の狙いは何か、脱獄事件との関連は?サスペンス溢れる迫真の長編推理。〕 

913*死神の舞 (笹沢 左保 著) 12時間38分 角川書店 1984年 
〔衣川英美子は、愛する岡田紳一郎と心中をするため山形行きの列車に乗った。実は彼女には、高校時代にも心中を図り一人だけ生き残った苦い経験があった。今度こそ“絶対に失敗しない”そんな思いで睡眠薬を飲んだ英美子を襲う皮肉な運命…。愛する男を心ならずも死へと追いやってしまう美貌のヒロインの愛と悲しみを描いた長篇サスペンス。〕

913 荒地(あれち)の家族 (佐藤 厚志 著) 4時間12分 新潮社 2023年1月
〔人が住み、出ていく。生まれ、死んでいく-。あの災厄から10年余り。生活も仕事道具も攫われ、妻を喪った男はその地を彷徨い続けた。仙台在住の書店員作家が、止むことのない渇きと痛みを描く。第168回芥川賞受賞作〕

913 ブラックボックス (砂川 文次(ぶんじ) 著) 4時間32分 講談社 2022年1月
〔転々と職を変え、現在は自転車便の配達人として働く男。30歳を目前に、この生活から抜け出そうとするが、怒りを抑えられず…。第166回芥川賞受賞。〕

913 任務――松本清張未刊行短篇集 (松本 清張 著)8時間19分 中央公論新社 2022年11月
〔単著・全集未収録だった松本清張の貴重な短篇を精選。自身の従軍体験を反映した表題作から、実在の事件をモデルにした作品まで、国民作家が終生問い続けたテーマ「組織・社会と個人との葛藤」を凝縮した全10篇を収録する。〕

913 合理的にあり得ない 2――上水流(かみづる)涼子(りょうこ)の究明(柚月(ゆずき) 裕子 著)5時間51分 講談社 2023年3月
〔探偵エージェントを運営している上水流涼子。今回持ち込まれた案件も、謎の積み荷を載せた車の捜索、親権トラブルなど、いずれも一筋縄ではいかない難題ばかりで…。〕

913 ライスボールとみそ蔵と (横田 明子 作, 塚越 文雄 絵) 2時間19分 絵本塾出版 2022年5月
〔古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、お父さんから「もっとみそに興味を持って」と言われるのがいやでたまりません。そんな時、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれ…。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

933 魔女だったかもしれないわたし(エル・マクニコル 著, 櫛田 理絵 訳) 5時間53分 PHP研究所 2022年8月
〔スコットランドの小さな村で、二人の姉と両親と共に暮らす自閉の少女・アディ。昔、「人とちがう」というだけで魔女の烙印を押され命を奪われた人々がいることを知ったアディは、その過ちの歴史を忘れぬよう村の委員会に慰霊碑を作ることを提案するのだが……。〕

933 アップステージ――シャイなわたしが舞台に立つまで (ダイアナ・ハーモン・アシャー 作, 武富 博子 訳) 9時間13分 評論社 2022年8月
〔シャイで目立つことが大嫌いなシーラ。でも、心の中では「学校ミュージカルに出演したい!」と思っていて…。ミュージカルの幕が開くまでのドタバタを描く、ユーモアいっぱいの物語。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

児童書

J374 給食室のいちにち(大塚 菜生(なお) 文, イシヤマ アズサ 絵) 1時間8分 少年写真新聞社 2022年8月
〔安全でおいしい給食はどうやってつくるの? 栄養士ってどんな仕事?身支度から検収、調理、片づけ、献立づくりまで、小学校の給食室の現場をコミック形式でリアルに描く。見返しに「給食室マップ」等あり。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書〕

J457 化石のよぶ声がきこえる――天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ (ヘレイン・ベッカー 作, サンドラ・デュメイ 絵, 木村 由莉 訳・監修) 1時間12分 くもん出版 2022年11月
〔ウェンディは、すてきなものを見つける天才。ある日発見した何千万年も前の恐竜の化石が、ウェンディの人生を大きく変え…。恐竜「ウェンディケラトプス」にその名を残す女性恐竜ハンターの伝記絵本。ワイドページあり。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

J481 うまれてくるよ海のなか (高久(たかく) 至(いたる) 写真, かんちく たかこ 文) 59分 アリス館 2022年6月
〔大事な卵を守る、海のお父さんとお母さん。卵のそばでお世話したり、見つからないように隠したり、赤ちゃんが生まれてくるまでがんばっています。卵を守る海の生きものたちの一生懸命な姿を、写真で紹介します。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

J913 それで、いい! (礒(いそ) みゆき 作, はた こうしろう 絵) 41分 ポプラ社 2022年11月
〔展覧会に向けてすごい絵を描こうと意気込んでいたのに、だんだん描くことが苦しくなってしまったきつね。そんなとき、うさぎに「きつねちゃんの絵、大好き」といわれて…。そのままのあなたでいいと伝える物語。〕

J913 スクラッチ (歌代 朔 作) 8時間6分 あかね書房 2022年6月
〔コロナ禍で「総体」が中止になったバレー部キャプテンの鈴音(すずね)。出展するはずの「市郡展」の審査が中止になった美術部部長の千暁(かずあき)。それでも「平常心」と自分に言い聞かせ、出展作の「カラフルな運動部の群像」を描き続ける千暁のキャンバスに、鈴音が不注意から墨をとばしてしまい…。コロナ禍で黒く塗りつぶされた中三の夏。そのなかで、もがきながら自分たちらしい生き方を掴み取っていく中学生たちの、鮮やかな爪痕の物語。〕

J933 よるのあいだに…――みんなをささえるはたらく人たち  (ポリー・フェイバー 文, ハリエット・ホブデイ 絵, 中井 はるの 訳) 54分 BL出版 2022年10月
〔わたしが寝ている夜も、みんなのためにがんばる人たちがいる。みんなの暮らしを支えているのは、どんな人たちなんだろう?夜間にはたらく人たちの仕事を、やさしい表現で描いた絵本。はたらく人へのインタビュー付き。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

J933 けんかのたね(ラッセル・ホーバン 作, 小宮 由(ゆう) 訳, 大野 八生(やよい) 絵) 36分 岩波書店 2022年2月
〔ある日、お父さんが疲れて帰ってくると、家の中は大さわぎ。犬は猫を追い回し、4人きょうだいは大げんか。いったい何があったの?仲直りできるの? 大事件のはじまりは、小さな出来事で…。2023年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。〕

J943*夢のつづきのそのまたつづき――リッペルのぼうけん (パウル マール 作・絵, 上田 真而子(まにこ) 訳) 7時間1分 偕成社 1988 年11月
〔とうさんとかあさんが旅行に出かけてしまって、リッペルはヤーコブさんとおるすばん。おそくまでこっそり読んでた本を、ヤーコブさんにとりあげられてしまったリッペルは、なんとお話のつづきを毎晩夢でみるようになったのです。なかよしのエシュケおばさんにいわせると、そんな夢を「つづき夢」っていうんだそうです。日常と夢が、たくみに織りこまれてくりひろげられるゆかいな物語。〕