2023年10月

書名、著者名、冊数、原本出版者、出版年、解説の順

2023年10月

点字図書

一般書

*朝1分間、30の習慣。――ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ
 (マツダ ミヒロ 著) 2冊 すばる舎 2022年5月
 〔朝との向き合い方で幸福度は変わる!「質問」「行動」「計画」を軸にした、生産性も上がる、
  朝におこなうべき30の習慣を紹介する。〕

*幸せに生きる100の智恵 (葉(よう) 祥明(しょうめい) 著) 1冊 日本標準 2014年9月
〔誰かに気兼ねする必要はない。君はやりたいことは断固としてやり、やりたくないことは厳としてやらないでよろしい!人の目など気にせず、自由にのびのびと、幸せに生きるヒントがつまったメッセージ集。〕

*ラジオと憲法 (角田(すみだ) 龍平 著) 2冊 三才ブックス  2022年8月
〔元・漫才師という異色の経歴を持つ弁護士・角田龍平、初の単行本。これまで出会った芸人、作家、歌手、女優、裁判官にプロレスラー、大スターから市井の奇人まで、ラジオが引き寄せた奇跡の邂逅を描いたコラム集。〕

*永六輔(えいろくすけ) 大遺言(だいゆいごん) (さだ まさし, 永(えい) 拓実(たくみ) 著) 4冊 小学館 2022年7月
〔さだまさしが聞き手となり、永六輔の「好奇心」「行動力」「人脈」「仕事」の秘密に迫った対談を収録し、永六輔の短く 含蓄に富んだ数々の名言を「弟子」さだまさしと「孫」が余すことなく紹介。〕

*9月1日 母からのバトン (樹木(きき) 希林(きりん), 内田(うちだ) 也哉子(ややこ) 著)     3冊 ポプラ社 2022年8月
〔「どうか、生きて」 2018年9月1日、病室で繰り返しつぶやいた樹木さん。夏休み明けのこの日、学校に行きたくないと思い悩む子どもたちが、自ら命を絶ってしまう。樹木さんは生前、不登校の子どもたちと語り合い、その事実を知っていた。樹木さんが遺した言葉と、それを受け内田也哉子さんが4名と対話し、紡ぎ出した言葉をまとめた一冊。〕

*教師としてシンプルに生きる (若松 俊介 著) 2冊 東洋館出版社 2022年12月
〔子どもとのかかわり方」「職員室での過ごし方」「ネットでの情報収集」……人間と関わる複雑な職業
「教師」は、シンプルに生きるのが難しい。「いつも周りの先生の目を気にしながら指導していてとてもしんどかった」著者。『心配事の9割は起こらない』の著者・枡野(ますの)俊(しゅん)明(みょう)師との対談などを通して見つけた、自分らしく教師として生きるための感情のマネジメント方法や、子どもたちとの向き合い方を記します。〕

*なぜ、歯ぐきが健康な人ほどいつまでも長生きできるのか (船越(ふなこし) 栄次(えいじ) 著) 2冊 クロスメディア・パブリッシング  2022年5月
〔「歯ぐき」と「全身の健康」、および「老化」との関係性を追究するとともに、いつまでも健康な状態で長生きするためにはどうすればよいのかを、「歯ぐき」というアプローチから示す。インプラントで失敗しないコツも紹介する。〕

*甲子園に行くのが夢だった――高校野球が教えてくれた大切なこと             (松坂(まつざか) 大輔 著) 2冊 飛鳥新社 2022年7月
〔涙がとまらない高校野球の実話ストーリー。甲子園に行けた人、行けなかった人、球児を支える親の話など…。プロの野球ライターが、全国で取材した話が16話掲載されている。〕

文学書

*十津川警部捜査行 カシオペアスイートの客 (西村 京太郎 著) 4冊 双葉社 2022年11月
〔終着駅札幌に着いた豪華寝台特急カシオペアのスイート展望室で若い女性の刺殺体が発見された。その個室の男性客は姿を消していたが、同じ列車に乗り合わせた警視庁の退職刑事・内山には、男性客と会ったという記憶があった。北海道警の捜査に協力した内山は、元上司の十津川に連絡をする。やがて、8ヵ月前に渋谷で起きた資産家殺人事件との関係が浮上。その事件は容疑者の自殺で決着したが……。消えた男性客の正体と行方は!?〕

*なめらかな世界と、その敵 (伴名(はんな) 練(れん) 著) 6冊 早川書房 2022年4月
〔いくつもの並行世界を行き来する少女たちの青春を描いた表題作のほか、伊藤計劃(けいかく)「ハーモニー」へのトリビュート「美亜羽(みあは)へ贈る拳銃」、未曾有の災害に巻き込まれた新幹線の乗客たちをめぐる書き下ろしなど、全6編を収録。〕

*うつくしが丘の不幸の家 (町田 そのこ 著) 4冊 東京創元社 2022年4月
〔三階建て一軒家を購入。これから暮らすこの家は夢と幸せの象徴だった。ここが「不幸の家」と知るまでは。「不幸の家」でしあわせについて考える5つの家族を描く連作小説。〕

*ビッグ4(アガサ・クリスティー 著, 中村 妙子(たえこ) 訳)4冊 早川書房  2004年3月
〔突然ポアロの家に倒れこんできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかりー国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちかまえていた。〕

*セルリアンブルー海が見える家 下 (T.J.クルーン 著, 金井(かない) 真弓 訳) 5冊
オークラ出版 2022年11月
〔施設長アーサーと個性豊かな子どもたちに翻弄されながらも、彼らと向き合い、理解を深めてきたライナス。謎の多い施設長アーサーが気になるライナスは、地下室へとつながる扉を発見し、思いもよらない〈事実〉を知り…。〕

*死ぬより老いるのが心配だ――80を過ぎた詩人のエッセイ
(ドナルド・ホール 著, 田村 義進(よしのぶ) 訳) 2冊 辰巳出版 2022年2月
〔アメリカの作家、編集者、桂冠詩人でもある著者が、自身の癌、最愛の妻の死を経て80代になり、そこから見える風景、過去を振り返りながら今を生きることを静かに、リリカルに、そしてユーモラスに描いた爛熟のエッセイ。〕

 

点字絵本

音にさわる――はるなつあきふゆをたのしむ「手」 (広瀬 浩二郎 作, 日比野 尚子 絵) 1冊 偕成社 2021年10月
〔全身が「手」の「さわるくん」が、つえをもって、音をさがしに出かけます…。見えない人も見える人も楽しめるよう、点字と隆起印刷を施した絵本。〕

さわってたのしいレリーフブックおかしのどうぶつえん――てんじつき (村山 純子(じゅんこ) 著) 1冊 小学館 2022年9月
〔ゾウ、ライオン、キリン、シマウマ、サイ、カバなどの形を指でなぞってみよう!見えない人も見える人も楽しめるよう、点字と隆起印刷を施したおかしのどうぶつえんの絵本。広げると1枚の大判になる仕様。〕

どちらがおおい?かぞえるえほん――さわるえ&てんじつき (村山 純子 著) 1冊 小学館 2020年9月
〔長いえんぴつと短いえんぴつ、どちらの本数が多い?盛り上がった部分を指でたどり、「かず」を数えてあそぼう! 見えない人も見える人も楽しめるよう、点字と隆起印刷を施した絵本。〕

音声デイジー図書

一般書

*パッと見てピン!動作観察で利用者支援――理学療法士による20の提案 (結城(ゆうき) 俊也(としや) 著)(7:24) 日本図書館協会 2017年7月
〔生活機能障害を抱える人に対して、より快適に図書館を利用してもらうにはどのような配慮が必要か。具体的な疾患の特徴とともに、支援のポイントをイラストや事例でわかりやすく解説し、利用者に寄り添う環境づくりを提案する。〕  

*お金は寝かせて増やしなさい (水瀬(みなせ) ケンイチ 著) (6:13) フォレスト出版 2017年12月
〔インデックス投資はほったらかしでOK、コスト極小、手間いらず! インデックス投資歴15年、日本国内では最古参クラスの実践者が、インデックス投資の入り口から出口戦略までを、個人投資家目線でやさしく解説する。〕

*非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます 
(真山 剛(ごう) 著)(6:19) 三五館(さんごかん)シンシャ  2021年5月
〔介護の世界は想像をはるかに超えた、汚く危険で、きつい世界だった。それなのに私は今も介護ヘルパーを続けている。介護現場の末端で見つめ続けた、「老い」と「死」のドキュメント。〕

*日本のすごい味――おいしさは進化する (平松 洋子(ようこ) 著) (6:15) 新潮社  2017年9月
〔食べれば消える味に「おいしさ」という価値を生み出そうとするとき、そこには、人智を超えた大きな力が働いている。アスパラガス、栃尾の油揚げ、鴨鍋、江戸前の鮨…。北海道から東京まで厳選の15品を探訪。〕

文学書

*雨の降る日は学校に行かない (相沢(あいざわ) 沙呼(さこ) 著) (7:25) 集英社  2017年3月
〔昼下がりの保健室は教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然「自分のクラスに戻る」と言い出して…。学校生活に息苦しさを感じている女子中学生の憂鬱と、かすかな希望を描き出す連作短編集。〕

*嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 7 死後の影響は生前 (入間(いるま) 人間(ひとま) 著) (7:49) アスキー・メディアワークス 2009年4月
〔嘘つきさんが舞台から退場、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命された私の名前は大江(おおえ)湯女(ゆな)。私が紹介する、平和な町で起こった愉快な殺人事件。〕

*キッド (相場(あいば) 英雄(ひでお) 著) (13:24) 幻冬舎 2021年6月
〔香港在住の元自衛隊員・城戸(きど)は、上海の商社マン・王(ワン)のボディーガードを任される。だが、福岡で王の秘書が王を射殺して自死、城戸は殺人の濡れ衣を着せられてしまう。警察は秘密裏に築く監視システムを駆使して城戸を追うが…。〕

*きみの正義は――社労士のヒナコ (水生(みずき) 大海(ひろみ) 著) (8:41) 文藝春秋 2021年11月
〔セクハラ、不払い残業代、バイトテロ、介護離職…。社労士2年目の朝倉雛子が、一筋縄ではいかない労働問題に怯みながらも立ち向かうお仕事小説。〕

テスカトリポカ (佐藤 究(きわむ) 著) (21:20) KADOKAWA 2021年2月
〔メキシコの麻薬密売人バルミロと臓器売買コーディネーターの末永は、新たな闇ビジネスを実現させるため日本へ向かう。少年コシモは知らぬ間に彼らの犯罪に巻き込まれ…。第34回山本周五郎賞、第165回直木賞受賞。〕

木挽町(こびきちょう)のあだ討ち (永井 紗耶子(さやこ) 著) (10:38) 新潮社 2023年1月
〔雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆によるみごとな仇討ちが成し遂げられた。2年後、ある若侍が大事件の顛末を聞きたいと木挽町を訪れる。芝居者たちの話から炙り出される真相は…。第36回山本周五郎賞、第169回直木賞受賞。〕

*十津川警部スーパー北斗殺人事件 (西村 京太郎 著) (6:11) 双葉社 2019年5月
〔特急スーパー北斗で札幌に通う関口透は、車内で出会った鎌谷理佐子に興味をいだき、彼女を尾行した。その後、理佐子は行方不明になった。上京した関口は、浅草の祭りで理佐子にそっくりの娘、松平かえでにめぐり会った。しかし、その松平かえでは毒殺され、十津川警部が捜査に乗り出す。〕

 *ハケン飯友 2 僕と猫のごはん歳時記 (椹野(ふしの) 道流(みちる) 著) (5:48)   集英社 2019年11月
〔初詣で「仕事とご飯友だちが欲しい」と祈願した僕。その晩、青年の姿に化けることのできる飯友の猫が派遣されてきた。ちょっと不思議で賑やかな日々を送る僕は、ある出来事をきっかけに茶房「山猫軒」で働くことになり…。〕

*ハケン飯友 3 僕と猫の、食べて喋って笑う日々  (椹野 道流 著) (5:56) 集英社
2021年11月
〔茶房「山猫軒」の雇われマスター坂井の飯友「猫」の正体は、神様からハケンされた神社の猫!坂井と猫、「山猫軒」オーナーの沖守(おきもり)さん、パン屋で宮司・猪田(いのだ)の、美味しくて、ほっとできて、笑える、賑やかな春夏秋冬。〕

くもをさがす (西(にし) 加奈子 著) (8:25) 河出書房新社 2023年4月
カナダで、がんになった-。2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8ケ月間を克明に描く。祈りと決意に満ちた初のノンフィクション。〕