おすすめ図書の紹介(2024年1月)

『ハリー・ポッターと賢者の石』(J・K・ローリング 著)静山社 1999年
映画や舞台化されているハリーポッターシリーズの原点は第1巻の書籍である。あまり本を読まない私が魔法の世界観に魅了して読み切った本です。物語の情景がイメージしやすく描かれており、魔法の旅に連れて行ってくれます。あらすじは、生まれたばかりの男の子ハリーから両親を奪ったのは、暗黒の魔法使い、ヴォルデモード。おじ、おばに育てられ、同い年のいとこにいじめられながら、11歳の誕生日を迎える日、ハリーに魔法学校への入学許可証の手紙が届く。「9と3/4番線」から魔法学校行きの汽車に乗り、ハリーが魔法の世界に入って成長していく物語です。全7巻までありますが、まずは第1巻から是非読んでください。

のぞみ 深澤

『長いお別れ』(中島京子 著)文藝春秋 2015年     
かつて中学校の校長だった主人公、東昇平は、ある日、同窓会にたどり着けず、自宅に戻って来てしまう。そして認知症だと診断された彼は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、入れ歯をなくしたり。。。
主人公の妻と3人の娘を予想不可能なアクシデントに巻き込みながら病気は少しずつ進行していく。あたたかくて切ない家族の物語です。
「10年か。長いね。長いお別れだね。」
「『長いお別れ』と呼ぶんだよ。その病気をね。少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかっていくから。」文中の言葉が、心に残ります。
高齢化社会で、認知症になる方の人数が増えています。他人ごとではいられません。
色々、考えさせられる物語でした。

のぞみ 大矢