おすすめ図書の紹介(2018年2月)
貸出係には、「何か読みたいけれど、何を読んでいいかわからない」「読んだ後、心があたたかくなるような本が読みたい」という問い合わせが、時々あります。個人的な好みではありますが、近年、読書した本の中から、おすすめしたい本をご紹介します。
(貸出担当)
『人生はニャンとかなる!――明日(あす)に幸福(こうふく)をまねく68の方法』
(水野(みずの) 敬也(けいや),長沼(ながぬま) 直樹(なおき) 共著)文響社(ぶんきょうしゃ) 2013年
68の猫の写真とキャッチコピー、偉人の逸話と名言が、人生で大切なことを教えてくれる…という本です。キャッチコピーの後には、偉人の逸話があり、最後に他の3人の偉人達の名言が続きます。この本のシリーズとして、犬版の『人生はワンチャンス!』、様々な動物が出てくる『人生はZOO(ズー)っと楽しい!』などがあります。何度も読み返したくなるような本です。
『宝くじで1億円当たった人の末路(まつろ)』(鈴木 信行(のぶゆき) 著)日経BP社 2017年
著者は「日経ビジネス」副編集長。本の帯には「末路ブーム」「ちょっと気になる23の人生をのぞける本です」と書かれてあります。内容は、「宝くじで1億円当たった人の末路」、「<友達ゼロ>の人の末路」、「子供を作らなかった人の末路」など、気になる23の末路について、それぞれの専門家へインタビューし、その結論と解説を掲載しています。読んでいるうちに、次の末路が気になってくる本です。
『書店ガール 1~6』(碧野(あおの) 圭(けい) 著)PHP研究所(けんきゅうしょ) 2012~2017年
以前「戦う!書店ガール」として、テレビドラマ化されたことがある、「書店のお仕事」小説です。20代の新婚書店員の小幡(おばた)亜紀(あき)と、アラフォーの女性店長の西岡(にしおか)理子(りこ)が、書店の閉店の危機に立ち向かいます。書店の仕事の裏側や、出版社との兼ね合い、書店で働く人々の本に対する思いなどが、丁寧に書かれています。シリーズ4からは、大学生のアルバイト・高梨(たかなし)愛奈(まな)と、駅ビルの書店員・宮崎(みやざき)彩加(あやか)が、新たな「書店ガール」として登場し、シリーズ5からは、取手(とりで)の駅中(えきなか)書店の店長となった彩加(あやか)と、亜紀(あき)の夫で、出版社の編集長を務める小幡(おばた)伸光(のぶみつ)が中心となって登場します。仕事やプライベートでの逆境を乗り越えていく姿が、とても共感できる本です。