パソコン・タブレット講習・教室
概要
視覚障害のある方・その他の障害をお持ちの方を対象に、パソコンやiPad等のタブレットを活用するための講習・教室を開催しています。受講料は無料です。
実施内容
(1). 使用環境
画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)や画面拡大ソフトを用いて行います。使用するスクリーンリーダーはPC-Talker(高知システム開発社製)、JAWS(エクストラ社製)、NVDA(NV Access製)の3種類、画面拡大ソフトは Windows 標準の拡大鏡やズームテキスト(エクストラ社製)です。受講者のニーズに沿ったソフトを選択し、これらの操作法を指導します。タブレット環境ではボイスオーバーを使用します。
加えて、弱視者には、視野・視力に適した画面拡大サイズ、画面色のコントラスト等の調整を行います。
(2). 開催場所・日時
会場は、JR四街道駅より徒歩5分。点字ブロック、音響信号機等が設置されています。来所が困難な場合、インターネット回線を利用したSkypeを用いた在宅受講もできます。
住所 〒284-0005 千葉県四街道市四街道1-9-3
視覚障害者総合支援センターちば5階
教材
受講者の障害の状況に応じて、点字、デイジー図書、拡大文字の3種類を用意します。
(3). パソコンの基礎の指導
キーボードやマウス等コンピュータを構成する各種機器の説明と使い方を指導します。OSとアプリケーションの説明と、スクリーンリーダーや画面拡大ソフト、そのほか障害特性に応じた設定や関連アプリケーションを整備し指導します。
その後、タッチタイピング練習を通じて、文書作成の基本操作から文字入力を指導します。
入力方法は、ローマ字入力のほか、かな入力や点字の六点入力等があり、受講者の進み具合に応じて個別に指導します。
またファイルの読み込みや保存を通してフォルダのツリー構造の概念を簡単に説明します。
タブレットの場合は、ボイスオーバーによるタッチジェスチャーを指導します。
(4). 文書の作成の仕方の指導
WordやExcelを通して、案内状・ビジネス文書等の作成を指導します。
視覚障害者は、Word文書内に記述された文字の体裁や表組みを理解することが困難であり、視覚的な見やすさを考慮した文書を作成して確認できるようになるための助言をします。
Excelでは、カレンダーや簡易な家計簿といったワークシートの作成の仕方を指導します。読み上げ環境だけでは、表のレイアウトや全体像を把握することが困難です。基本的な構造に対する理解を深めます。
(5). 電子メールの送受信・書き方の指導
Microsoft Outlookのほか、視覚障害者向けに開発された、MyMail、MMメール等のソフトを使用し、電子メールの使い方を指導します。
(6). インターネット検索の仕方の指導
Windows標準ウェブブラウザであるインターネットエクスプローラの他に視覚障害者が操作することを前提に開発された、ネットリーダー等を使用して、必要な検索技術の習得、ウェブサイトの効率的な情報の収受方法の講習をします。
(7). 一般ソフトの利用
将来的に社会復帰し一般就労を希望する受講者に対しては、通常の使用環境との間に隔たりが生じないよう、一般に流通しているオフィスソフトやSNS(Social Networking Service)アプリケーションを用います。
(8). 遠方地域での開催
県内の遠方に住む希望者に対しては、現地までスタッフが訪問し所定の会場で開催できるよう計画します。この際、その地域の障害者団体とも協力し、広報活動並びにボランティアの配置等、サポート体制を整備します。
お問合せ先
電話: 043-424-2546
メール:its@tisikyo.jp