オリンピック・パラリンピックイヤーの幕開けです

 令和2年(2020年)が明けました。皆様お変わりございませんか。本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年成立した読書バリアフリー法(正式には視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律)については、第18条に掲げる関係機関による協議会が11月から始まりました。国(この場合の国とは厚生労働省と文部科学省となります。協議会には総務省、経済産業省等の職員も出席しておりますので省庁横断的な様相です)から示された基本計画骨子案についての意見聴取が主な内容でした。1月から2月にかけ再度協議会が開催され、その後、パブリックコメントを募り、今後5年間の基本計画が策定されます。私たちの主張がどこまで反映されるか未知数ですが、点訳も音訳も無償のボランティアの皆様に頼る体質に風穴があくことに期待しています。全国視覚障害者情報提供施設協会としては、聴覚障害の方々への情報提供が手話通訳者や要約筆記者と呼ばれる国家資格者によって保障されているように、視覚障害者への情報提供も保障されるべきだと主張しています。まずは、任意事業となっている点訳者・音訳者の養成事業を必須事業に変更してもらう必要があります。この件は、また、動きがありましたらご報告します。

さて、今年は、オリンピック・パラリンピックが日本で開催されます。各競技の開催場所変更で右往左往しましたが、千葉県内でもパラスポーツを中心に複数の競技が開催されます。パラリンピックの聖火ランナーの募集もはじまりましたが、県内で29名募集と非常に狭き門となっています。実際に競技会場で観戦するのは難しいですが、それでもワクワクしてきます。1964年の際は私は1歳でしたので記憶はありませんが、覚えておられる方は今でも話題になっているようですので、今年の大会が長く記憶に残るものと期待しています。

またまた、話は変わりますが、法人は設立4年目を迎えます。わくわくするようなことができるといいですね。来年の話をすると笑われますが、点字図書館開設70周年、週刊朝日音訳50周年、さらに3年後には千葉県視覚障害者福祉協会が80周年を迎えます。周年行事を核として企画を練りたいと思います。

 この図書館だよりも35年目に入りました。多くの音訳者の皆様にお世話になっております。感謝申し上げます。

多くの皆様に支えられ、私たち職員一同これからも、これまで以上に皆様に利用していただける施設づくりを目指しますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。