不朽の名作がデイジーでよみがえる
千葉点字図書館は来月開設70年を迎えます

                                所長  川崎 弘

 9月を迎えました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。お変わりございませんか。

 8月2日より千葉県は3度目の緊急事態宣言の発令となりました。まん延防止等重点措置から引き続きの宣言でしたので、今回ばかりはこれで食い止めるんだという強い意志を持った強硬な内容になると考え法人としては利用者の皆様の来所を控えていただく等の厳しい措置を考えた次第です。
ところが蓋をあけてみますと県当局からは、たいした違いのない内容の提示でした。受託事業の委託元からも変わらず事業継続願いたいとのお達しをいただきました。ワクチン接種は進んできたと言われますが職員は私を含めまだ一回も接種できていないものが大半です。毎回のことで本当に恐縮ですがさらなる感染対策にご協力をお願いします。不便な生活に終わりを告げられるよう、一日も早い終息を勝ち取りましょう。

 こんな時は読書の話題を。
 遅々たる歩みではありますがカセットテープ図書からデイジー図書への変換作業が続いています。今回、発表分は8タイトルです。ヘミングウェイ著、大久保康雄訳の『日はまた昇る』や開高健著『新しい天体』は学生時代に読んだなあと懐かしく思います。ちょっと口を滑らせるとネタバレになってしまいますのであえて申しませんがどれも名著です。今後、私が音訳図書製作を担当していたころに製作された図書もデイジー化される予定ですのでご期待ください。

 来月は千葉点字図書館が開設されて70年を迎えます。戦後6年の昭和26年10月に点字図書1000冊(タイトル数はわかりません)で千葉市亥鼻町にて誕生しました。これまで支えていただいた多くの皆様に感謝申し上げますとともに、ご利用いただいている皆様、応援いただいている皆様へも感謝申し上げます。来月号では、これまであまり触れてきませんでした退職職員についても触れてみたいと思います。

多くの皆様に支えられ、私たち職員一同、これからも、これまで以上に皆様に利用していただける施設づくりを目指しますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。