私の勝手な雑感

                                所長  川崎 弘

 

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。お変わりございませんか。

 センターも昨年10月より徐々にではありますがさまざまな活動が復活し賑わいを取り戻しました。本当にうれしく思います。ただ年明け早々から、新変異株であるオミクロン株が猛威を振るっております。恐れずマスコミにあおられず感染防止対策を施しながら事業運営するしかありませんね。皆様にはご不便をおかけし恐縮ですが引き続き感染防止対策にご協力いただけますようお願い申し上げます。

 さて、毎年この時期に東洋大学が主催する現代学生百人一首の入選作が発表されます。コロナ禍ですっかり学生たちもステイホームやオンライン授業など新生活様式が定着したようです。家族のありようもそれぞれ、なかにはほろっとさせられるもの、笑いをさそうものとみずみずしい感性がみられます。1月15日付朝日新聞の天声人語でも取り上げられていますが川崎なりに選んでみました。

 


  「うるさいな」言ってしまった一言を細い身体の祖父見て悔やむ

  次はいつ会えるかしらと泣く祖母の手も握られずにガラスと会話

 

なんとも切ないですね。やさしさがにじむ姿に救われます。

 

  アクリル板マスク消毒ディスタンス慣れたくなかったこんな生活

  恥ずかしいマスク外すの躊躇する慣れてしまった新生活に

 


本音ですね。

 

  ズーム中ミュート忘れて歌うたい寂しい授業笑いあふれる

 


なんともほほえましいです。

 


  役割に制服さらに呼び方も男女で分ける必要あるの

 


女子のパンツルックの制服は久しいですが、最近では男子もスカートを選べるとか、時代を反映しています。

最後に千葉県の学生も頑張っています。

 


  休日に壁越しに聞く会議の声優しい父の上司の一面

  三〇〇年時空をこえてバロックを奏でる僕にバッハがこける

 

令和の若者も捨てたものではありません。幸多かれと願うばかりです。

 朝日新聞の投書欄の番外欄に「あの日、あの時」として過去の投書からの抜粋が掲載されています。不定期に掲載されるのですが、同日付では一九二九年(昭和4年)12月26日の一文が、
田舎から出て東京に15年住んでいるがいつも餅のまずさに失望しているということがコミカルに描かれています。このころでさえそうなのか、親が生まれる以前の投稿にほっこりしています。

 今月はこんな勝手な話題におつきあいいただきありがとうございました。

 多くの皆様に支えられ、私たち職員一同、これからも、これまで以上に皆様に利用していただける施設づくりを目指しますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。