37回目の新年度

                                所長  川崎 弘

 

皆様、いかがお過ごしでしょうか。お変わりございませんか。

 こんな書き出しで始めたコラムも6年目に入りました。お変わりがあっては困りますね。お代わりはご飯ならうれしいですが・・・などとくだらないことはここまでにして。

 千葉県視覚障害者福祉協会が社会福祉法人格を取得し社会福祉法人愛光から視覚障害者総合支援センターちばで行っていた事業の移管を受けてから早いもので5年が経過しました。

 3月31日金曜までは愛光の職員として夕方からの移管式に出席し、飲み会の途中で抜け出しよく4月1日土曜からの準備に取り掛かり、夜8時過ぎにまだ5階の会議室で飲んでいた人たちを「明日からの準備があるから他でやってくれ」と追い出し、片づけをし、準備を再開したのですが、どのようにして次の日を迎えたのか記憶がありません。

 ただ、引越しや部屋移動は5月下旬までかかり、実質的にすべての職員がセンター内で仕事を始めたのは6月からでした。思い返してみますと感慨深いものがありますが、利用者の皆様には度重なる休館等でご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。

 私は、4月、新年度というものに、お正月とはまた違う毎年新鮮なものを感じてきました。今年は37回目、60歳定年を一区切りと考えますと最終年度を迎えましたのでいつもとは異なる気持ちでいます。

 1986年に日本(にっぽん)点字図書館へ入職し、ご縁があり1991年に千葉点字図書館へ移りました。1994年に四街道への移転を経験し、2003年に生活支援の職員を本部から迎え入れ、建物および施設名称が現在のものとなりました。その後、3年ほど本部の施設へ異動しましたが、ほぼこちらで勤務させていただいております。

 この先何年責任を持てるかわかりませんが、この事業を継続していくためには、限られた予算のなかでどのように職員配置をしていく必要があるかなどまだまだ課題が多く残されています。37回目の新年度はこれまでの集大成としても身の引き締まる思いで迎えています。

 多くの皆様に支えられ、私たち職員一同、これからも、これまで以上に皆様に利用していただける施設づくりを目指しますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。