本屋大賞から思うこと 私の雑感

                                所長  川崎 弘

 

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。お変わりございませんか。

 コロナは第6波がおさまる前に第7波へ突入した様相です。(原稿執筆4月15日時点)

 こうして原稿執筆日を書かなければならないのもなんとも締まりが悪いことです。いつも感染予防にご協力いただき感謝申し上げます。

 連日、ロシアとウクライナの様子が伝えられています。この場で信条を述べることは適当でないことは重々承知しておりますが、長崎生まれの私としてはいたたまれない気持ちでいっぱいです。どんな理由があろうとも戦争に大義などありません。犠牲者と戦争犯罪が増えるだけです。これまでの教訓からわかりきっていることです。こういう事態に便乗してか、攻められた時のことを考え防衛費を倍にしたいという議論が地位の高い方々から聞こえてきます。世界平和を名乗る団体がウクライナへ対し軍事支援を行っています。とてもみていられません。「世界平和は家庭から」といわれます。人間ですからちょっとしたことから諍いがおこります。それをどう解決するか、そこに人間の人間たる英知があるのではないでしょうか。失礼しました。

 今年の本屋大賞が発表されました。皆さんご存知のことと思いますが逢坂 冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』です。ここでいう少女は1924年生まれですのでまさに激動の時代を生き抜いたかたちです。

内容は控えますが、現在のロシアとウクライナの関係にもエピローグで触れています。まさにタイムリーな選定でした。サピエの音声デイジーでは熊本県点字図書館の男性職員が自ら音訳を担当しています。ぜひ、お聞きいただきたいと思います。

 おまけです。川柳好きな私としましては、サラリーマン川柳の投票結果が気になるところですが、それに先立ち「働くパパママ川柳」の大賞が発表されました。オリックスが主催して今年で6回目となるものです。大賞作は「毎食が SDGs 子の残り」です。なんともほほえましい限りです。私も毎食ではありませんでしたがよく食べていました。「よく食べられるね」と不思議がられていました!!

多くの皆様に支えられ、私たち職員一同、これからも、これまで以上に皆様に利用していただける施設づくりを目指しますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。