NO.111 点字名刺うけたまわります!

皆さま!点字の刻印された名刺を作ってみませんか?
…と、いきなり始まった今回の内容はもちろん点字名刺の宣伝です(笑)
というのも先日うれしいことがあったからです。
いま世の中では、新型コロナの影響で様々な業種の方たちが大変な想いをされていると思います。普段からお箸制作の仕事をさせてもらっているワークも、飲食業の仕事が少なくなっていることから同じような立場に立っております。
そんな折、市内に住むある男性から電話が入り、ご自身の名刺への点字刻印を依頼されたのです。
話を聞くと、以前の仕事で2人とも耳の不自由なご夫婦へ商品を提供する際、親身になって説明をしたことでとても感謝(満足)されたことがうれしかったそうです。その時のうれしかった気持ちを恩返ししていきたい。こんなコロナ禍だからこそ、なにか自分が福祉で微力でも貢献できることはないか?…そしてワークショップ四街道のホームページを見つけていただき、ご依頼をいただいたとのことでした。
年齢は伺いませんでしたが、おそらくまだ20代の若い方です。お会いした感じはとても爽やかで人当たりが良く、私はこの立派な青年に心を救われた気がしました。ワークもこの男性に感謝し、感謝の連鎖をつなげていきたいと思います!…昔観た「ペイフォワード」という映画を思い出しました。。
…はい、ということで宣伝のはじまりです♪(笑)

バラバラに置かれた数枚の名刺の写真
ワークショップ四街道では点字名刺の作成を昔からやっています。お手持ちの名刺への点字刻印はもちろん、こちらで名刺作成からさせていただくこともできます!上の写真にあるようにイラストを入れたり、お好きな写真を入れたりとデザインもご相談いただけます。

刻印機の全体写真ピンプレートの上に数個のピンが置かれている写真
名刺へは専用の点字刻印機を使って点字を刻印します。左の写真が刻印機本体。これに右の写真のピンプレートと呼ばれる型と名刺をセットし、レバーを引き下げることで名刺に点字を刻印します。ピンプレートには点字一文字に対応する穴が6つ、1行15マスが6行あります。ということでプレートには540もの小さい穴が開いているんです。ここへ長さ1㎝、幅1㎜のこれまた小さなピンを挿していき点字を書きます。挿したピンの頭がプレートから少しだけ出ており、この上へ名刺を置いてプレスすることで点字が浮き上がる仕組みです。

刻印機のアップ写真利用者さんが刻印機を扱う様子
刻印機へ名刺をセットするときは斜めにならないように、機械の奥まで差し込み過ぎないように注意します。またレバーを引くのにも注意が必要で、力加減や操作スピードも重要になります。この作業を雑にやると浮き上がった点字の頭が破れてしまったり、逆に点字が薄くなって読みづらくなったりします。
名刺自体の作成は(いまのところ)職員がやっておりますが、その後からのプレートへのピン挿し、点字の校正(間違っていないか確認すること)、刻印作業は全て利用者のみんながやっています。
ワークのみんなの思いが詰まった点字名刺、皆さまもぜひご利用ください♪

記:いとぅ~

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