13歳の起業家が目指す“レゴで作る低コストの点字プリンタ” Intelから資金調達に成功

点字プリンタの開発について、興味深い情報がありました。

・13歳の起業家が目指す“レゴで作る低コストの点字プリンタ” Intelから資金調達に成功 – ITmedia ニュース:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1411/12/news079.html

以下は、上記アドレスからの引用です。

13歳の起業家がIntelから数十万ドルとみられる資金調達に成功した。彼が目指すのは、レゴを使って安価な点字プリンタの開発だ。「仕事は放課後にできる」と彼は話す。(ロイター)
[ハンティントンビーチ,カリフォルニア 10日 ロイター]

 シューバム・バネルジーさんは「ベンチャーキャピタル資金を獲得した起業家」として世界最年少とまではいかないまでも、それにかなり近いのは確かだ。
 バネルジーさんは米カリフォルニア州サンノゼ在住の男子中学生。先月、自作の低コスト点字プリンタ「Braigo」のプロトタイプをめぐり、米Intelの戦略投資部門であるIntel Capitalからアーリーステージの資金調達を受けることで合意した。当時は12歳だったが、現在は13歳になっている。
 シリコンバレーには「経験」よりも「若さ」への投資を平然と選ぶベンチャーキャピタリストが多いが、そのシリコンバレーの基準からしても、バネルジーさんは特別に若い。
 若くして大成功を収めた企業家でも、大概は少なくとも10代後半には達している。オンラインニュース要約アプリの英Summlyを創業したニック・ダロイシオさんは、米Yahoo!が昨年3000万ドルで同社を買収した時点では17歳だった。
 オンライン決済サービスのStripeを創業したジョン・コリソン氏とパトリック・コリソン氏兄弟は、2008年に初期のビジネスをカナダの企業に500万ドルで売却した時点でそれぞれ17歳と19歳だった。
 バネルジーさんは目の不自由な人たちのための募金チラシを目にした後に、組み立てブロック玩具「レゴ」のハイテク版を使って点字プリンタを作ることを思い付いたという。バネルジーさんはいずれ、このプリンタを大量生産し、現在出回っている点字プリンタよりもはるかに低価格の350ドル前後で販売したい考えだ。
 バネルジーさんは今夏、Intelがホビースト向けに提供する超小型コンピュータ「Edison」をこの点字プリンタに組み込む作業に取り組んだ。IntelはEdisonの使用事例を紹介すべく、今年9月にサンフランシスコで開催した開発者向けイベントにバネルジーさんを招待し、その席で驚きの発表を行った。
 バネルジーさんが設立したBraigo LabsにIntelが出資する旨を、Intel幹部のマイク・ベル氏がカンファレンスの壇上で発表したのだ。それまでバネルジーさんは両親が出した3万5000ドルを資金にしていた。
 「私は父のほうを振り向いて、“彼は今、何と言ったの?”と聞いた。本当にびっくりして取り乱した」と、バネルジーさんは当時を振り返る。
 バネルジーさんとIntel Capitalの広報担当者は具体的な出資額については公表を断っているが、この件に詳しい関係筋によると、出資額は数十万ドルのようだ。バネルジーさんはこの資金を使ってプリンタ試作機の改良版を作り、より多くの目の不自由な人たちに試してもらう計画という。
 この発表の後、バネルジーさんはベンチャーキャピタルに関連する馴染みのない各種の専門用語を懸命に勉強する必要があった。
 さらにバネルジーさんは資金調達や特許関連の書類にサインして連帯保証人になってもらうよう、大人たちを説得する必要もあった。バネルジーさんが頼った会社役員の中には、バネルジーさんの母親でBraigoの社長を務めるマリーニさんも含まれた。
 バネルジーさんはカリフォルニア州サンノゼのChampion Schoolに通っており、学校での成績は大半がAかBだという。インドでのカンファレンスや先日カリフォルニア州ハンティントンビーチで開催された年次カンファレンス「Intel Global Capital」のようなイベントに出席する際は、学校が欠席を認めている。バネルジーさんは学校の勉強については週末に遅れを取り戻しているという。
 Intelの出資がバネルジーさん一家に影響を及ぼすのは、今回が2度目だ。バネルジーさんの父親のニールさんは、Intelが2013年に買収したデジタル教育分野の新興企業Knoに勤めている。
 ベンチャーキャピタル資金を獲得した若い起業家の多くはビジネスに専念するあまり、学業をおろそかにしがちだ。だが、バネルジーさんはそうはならないという。
 「仕事は放課後にできる」と、バネルジーさんは語る。