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新たな電子書籍のあり方の取り組み 日本ライトハウス情報文化センター - HyMe(ハイミー)研究事業

・日本ライトハウス情報文化センター - HyMe(ハイミー)研究事業
http://www.iccb.jp/hyme/

上記より一部引用します。

ここから ———-

近年、合成音声の進化、著作権法の改正、およびパソコン、スマートフォン、タブレットの普及により、視覚障害等、活字著作物を読むことが困難な方々の読書環境が大きく変化しつつあります。
合成音声でテキスト情報の読み上げが可能なアクセシブルな電子書籍の提供は、これまで書籍の発売から数ヶ月待たなければ読書ができなかった視覚障害等の方々に、1週間から数週間での情報提供を可能にしました。現在、全国の視覚障害者情報提供施設(点字図書館等)では、従来から提供してきた点字図書、録音図書に加え、視覚障害者等向け電子書籍を製作し、サピエ図書館(注1)で提供しています。

これらの電子書籍は合成音声を使用して再生しますが、書籍の中の図表、グラフ、写真等の視覚的資料は合成音声では読み上げません。視覚的資料が含まれる書籍を視覚障害者が読むためには、本文のテキスト化だけでは不十分で、視覚的資料を適切に解説した情報も含まれる電子書籍が必要です。

日本ライトハウスは、合成音声が読み上げる本文部分はテキストデータで提供し、図表等の視覚的資料の画像には適切に解説した音声データを同期させた、アクセシブルな電子書籍を『HyMe(ハイミー)』と名付け、提供・普及のための研究を行っています。

ここまで ———-

テキスト化のメリットであるいち早く利用者に本を届けるという視点と、
合成音声のデメリットである誤読を解消するために、
人がチェックして正しく読み上げるという視点が、
融合しています。良いアイディアですね!

今後が楽しみです。
サピエにアップされるのを待っています!

上記、ページの最初に掲げられている

障害の有無に関わらず、タイムラグなく、同じ情報を同じように享受できる。
これが、私たちがめざす究極のサービスです。

素晴らしいです!
負けられません(笑)

総務省で障害者のウェブページ利用方法の紹介ビデオ

・総務省|情報バリアフリー環境の整備|障害者のウェブページ利用方法の紹介ビデオ
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2005/051215_1_wmv.html

総務省では、ウェブアクセシビリティの必要性を多くの人に感じてもらおうと、
2005年、障害者のウェブ利用方法を紹介するビデオを製作しました。
それから10年以上たち、障害者のウェブ利用方法は多様化し、
また障害者差別解消法の施行、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するJISの改正などを踏まえ、視覚障害者のビデオが更新されました。

上記のページに行くと、全盲の方の紹介ビデオとロービジョンの紹介ビデオへのリンクがそれぞれ掲載されています。

また総務省動画チャンネルでもご覧いただけます。

全盲のウェブ利用紹介ビデオ(13分の大作)
https://goo.gl/oijyZP

弱視のウェブ利用紹介ビデオ(7分59秒)
https://goo.gl/hH2wj1
※こちらの弱視当事者は今年2月に当センターで講演していただきました伊敷さんです。

ウェブ製作者向けの動画による説明となっており、少し専門的ですが、
国からこのように当事者の生の声として動画で紹介されたことは、大変意義のあることと思います。
ウェブアクセシビリティーがますます前進することを強く願っています。

視覚障碍者向けWindows 10 アップグレード管理ガイド

Microsoftより、視覚障碍者向けWindows 10 アップグレード管理ガイドについて情報が公開されました。

https://blogs.technet.microsoft.com/cs3_windows/2016/06/30/%E8%A6

これは Windows 10 に更新されてしまったけれど、
キーボードと画面読み上げソフト環境下で、
どうやって元の Windows に戻すかの操作方法が記載されています。

内容は PC-Talker を取り上げていますが、ほぼすべての画面読み上げソフト環境下でも適用できると思われます。
(ある程度操作に慣れていないと難しい部分があります)

下記、重要部分の抜粋を記載します。

なお、当センターのパソコン斡旋サービスで購入されている方についてはセンターのITサポートで、操作の代行依頼を受け付けいたします。

その他の方は、千葉県にお住まいの方、また NVDAヘルプデスク の会員登録をしている方は、上記操作方法のご相談に応じます。(詳細は記事下部を参照)

アップグレードしたWindows 10から以前のバージョンのWindowsへ戻す方法

Windows 10にアップグレード後 31日以内であればアップグレード前の以前のWindowsバージョンに戻すことができます。
この手順ファイルではWindows 10 アップグレード後に、[設定] の [更新とセキュリティ] にある [回復] から、以前のバージョンの Windows に戻す方法について 音声とキーボードを使用した操作方法を説明します。
ここでご紹介する手順は、PC-Talker 8または7が入った環境での手順を説明しています。

<手順ファイルのダウンロードは以下から>

Windows10へのアップグレードをブロックする方法 

お使いのWindows 7 SP1またはWindows 8/8.1からWindows 10へのアップグレード通知および、アップグレードを事前にブロックすることができます。
この手順ファイルではWindowsのホーム画面に出てくるアップグレードの予約通知、アップグレードをブロックする方法について音声とキーボードを使用した操作方法を説明します。この操作により、Windows 10へのアップグレードの通知が表示されなくなります。
ここでご紹介する手順は、PC-Talker 8または7が入った環境での手順を説明しています。

<手順ファイルのダウンロードは以下から> 
- Windows 7 SP1 の場合

- Windows 8/8.1 の場合

“Windows 10にようこそ”画面から以前のバージョンのWindowsへ戻す方法

Windows 10の推奨アップグレードによりスケジュールされたWindows 10アップグレードのプロセス(3回の再起動の後)中で「Windows 10にようこそ」画面が表示されます。
この手順ファイルではWindows 10 アップグレード中に表示される「Windows 10にようこそ」画面からアップグレードをキャンセルし、以前のバージョンのWindowsに戻す方法について 音声とキーボードを使用した操作方法を説明します。

<手順ファイルのダウンロードは以下から> 


参考

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

・マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達
http://current.ndl.go.jp/node/31944http://current.ndl.go.jp/node/31944

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

今後、ますます電子書籍としてのテキスト化やマルチメディア化が重要になってきます。
デイジーと一般電子書籍の企画が統合され、すべての人が容易に読書を楽しめる環境が実現されていくものと信じています。

Appleの発表会 盲目のDJが登場 その狙いとは

・Appleの発表会 盲目のDJが登場 その狙いとは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160619-00010002-bfj-sci

良い記事です。上記より、一部引用します。全文は上記のアドレスからご確認ください。

「僕は高校生のときに病によって視力を失いました。目が見えないとDJはできません。でも、VoiceOverやアプリと出会うことで、またDJを楽しめるようになったのです。昔のように」と彼は語る。

VoiceOverはアップル製品に標準機能として備わっている。一般的な操作はもちろん、対応アプリであれば「読み上げ」て視力をサポートする。VoiceOverをオンにすると、1タップ=読み上げ、2タップ=実行などといった操作に切り替わる。例えばLINEなどのアプリを1タップすると未読数を読み上げ、2タップするとアプリが立ち上がる。

Appleは障害を持った人に向けたアクセシビリティに力を入れている。経営層がプレゼンする基調講演の最中にも「Voice Over」という、多くのユーザーにとって馴染みがない単語を何度も聞いた。

この基調講演を聞いて、「私たちのことも見てくれているんだなと感じました」と語るのは、視覚障害者の執印光恵さんだ。

彼女とはApple Storeで開催されるアクセシビリティのワークショップで出会った。一児の母である彼女の横にいるのは盲導犬トーマス。「昔は白杖を使って歩いていたのですが、トーマスと一緒だと風を切って歩けるんです」。

そんな彼女は冒頭のエンジニアと同じくVoice Overを使うiPhoneのヘビーユーザーだ。「生活が一変しました」と語る。どんな風に変わったのか?

かつて、読書をするにもかなり苦労したという。点字の書籍は多くなく、点訳をオーダーしなくてはならなかったからだ。だいたい2~3カ月。長くて1年はかかったという。

「iPhoneが登場してから電子書籍を読める機会すごく増えました。リアルタイムでみんなと同じように本が読めるようになったんです」

「どこかに行くのはトーマスがいるので普通にできるんです。でも、ナビを聞くことで”近所にこんなお店があったんだ”と知ることも多くて。目が見えないために気づかなかった発見があって、すごく楽しいんです。それに道に迷っても安心ですからね」

母である執印さんは料理もこなす。手触りや音で包丁などは使いこなせるものの「説明書き」は読むことができない。かつては、家族の帰りを待って「読んで」もらうこともあった。しかし、今はiPhoneをかざすと読み上げてくれるアプリもあれば、FaceTimeで友人に代読してもらうこともできる。

PC-Talkerなど高知システム開発製品のマニュアル(説明書)ダウンロードサービス

高知システム開発より発売されている製品各種の説明書がダウンロードできるようになっています。

炭字版はPDF、点字版、音声デイジー版が入手できます。

ダウンロード先
http://www.aok-net.com/service/manuals.html

現在、入手できる製品のマニュアルは以下の通り。

1.PC-Talker対応アプリ
2.MyWordⅤ Pro マニュアル
3.MyWordⅤ Lite マニュアル
4.MyRead7 マニュアル
5.アドボイス5 マニュアル
6.MyBookⅢ マニュアル
7.NetReaderⅡ マニュアル
8.MyMailⅢ マニュアル
9.MyNewsⅡ マニュアル
10.MyRouteⅡ マニュアル
11.MyDicⅡ マニュアル
12.MyDoctorⅡ マニュアル
13.パシャッとリーダー マニュアル

毎日新聞 ユニバーサロン提供 <全盲記者>1.5メートルの高精度測位を体験−−屋内にも対応する清水建設のビーコンナビ

・<全盲記者>1.5メートルの高精度測位を体験−−屋内にも対応する清水建設のビーコンナビ
http://mainichi.jp/universalon/articles/20160506/org/00m/040/018000c

デモ動画はこちら → http://mainichi.jp/movie/?id=4880995260001

上記記事内容より、下記、一部引用します。

段差や幅員、スロープなどの空間情報データベースを持つ清水建設が、音声ガイド技術を持つ日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所と共同開発した。屋外用のナビアプリは既に公開されているものがいくつもあるが、都市部を中心に、GPS(全地球測位システム)の電波が届かない地下街や建物の中など屋内でも使えるサービスの開発が求められている。GPSでは避けられない約10〜50メートルの測位誤差に対して、ビーコンでは1.5メートルの高精度が得られるため、視覚障害者でも建物の入り口などが見つけやすい。

 ビーコンナビは、対応アプリがインストールされているiPhoneなどのiOSデバイスがビーコン発信機に近づくと周囲の位置情報をボイスオーバーの音声でアナウンスして、設定された目的地まで誘導する仕組みだ。

点字毎日で「楽しもう!スマートフォン!」連載開始 – 御園政光(ICT Project Reader)/視障センターちば/愛光職員執筆

昨年度「始めよう!スマートフォン」で点字毎日に1年間連載してきました。

・関連投稿 点字毎日で「始めよう!スマートフォン!」連載開始
http://center-aikoh.net/wp/it-services/?p=136

今年度はそこから一歩進んだ内容として「楽しもう!スマートフォン」の連載スタート!

毎回、人気のあるアプリや入手しておくと便利なアプリを紹介していきます。

もしよろしければお読みください。

点字毎日は、2016年2月より「点字毎日」(点字版、活字版、音声版、点字データ版)定期購読者が、画面読み上げソフトをインストールしたパソコンやタブレット、スマホからも毎日新聞のニュースサイト(http://mainichi.jp/)の有料記事が読める「愛読者会員」になれます。
ご登録は愛読者センター(0120-949-528)へ。

点字毎日とは?

『点字毎日』は、全国の視覚障害者を対象に1922年から発行されている視覚障害者向け点字新聞です。視覚障害者に関連のある福祉、教育、文化、生活などさまざまな分野のニュースを独自に取材・編集し、発行されています。
点字毎日の 発行媒体は、点字版、活字版などがあります。このほか、毎日新聞社発行の月刊「NEWSがわかる」の中から、一般向けの解説記事を点字化した「ニュースがわかる点字版」(03年創刊)▽「点字毎日」と「ニュースがわかる」の点字データをインターネットで自宅へ配信し、専用の触読端末(ケージーエス社製)で読める「電子新聞」(同)▽2週分の「点字毎日」を世界規格デイジー形式でCDに収録した「点字毎日音声版」(05年創刊)などの発行も行われています。

「点字毎日」は、毎週日曜付発行、。A4判60ページ。1年2万円、半年1万円(非課税、送料無料)。地域によって購読費助成制度実施自治体もあります。

お申し込み・問い合せ先

 点字毎日(郵530-8251 大阪市北区梅田3-4-5)
 電話06-6346-8388(営業係)・06-6346-8385
 メールアドレス:tenmai@mainichi.co.jp

デイジー(DAISY)の活用 発達障害児向けデジタル教材、文科省が普及へ

これまで視覚障害者のためのデジタル図書の媒体として知られてきたデイジー(DAISY)。
これからのデイジーのあり方は、視覚障害だけでなく、読みに困難のある人々すべてに有効な手だてとして普及していく可能性を秘めています。

・発達障害児向けデジタル教材、文科省が普及へ
http://www.asahi.com/articles/ASJ345GMQJ34UTIL04G.html

以下は記事の一部引用です。

 発達障害などで読み書きが苦手な小中高校生を対象にしたデジタル教材の普及に、文部科学省が乗りだす。馳浩文科相が4日の参院予算委員会で、4月以降にニーズを把握し、教科書会社に対し、作成への協力を検討してもらうため協議する方針を示した。

 デジタル教材は「デイジー教材」と呼ばれる。パソコンやタブレット端末を使い、音声を聞きながら文字や写真を見たり、行間や文字のサイズ、色を変えたりできるのが特徴だ。

 知的発達に遅れはないのに、文字と意味が一致しづらい「ディスレクシア」と呼ばれる学習障害のある子どもの場合、紙の教科書で勉強するのは難しい。現在は障害者支援団体などが、約3千点のデイジー教材を提供している。だが、約1千万人の小中学生のうち4・5%が発達障害のため学習が困難との推計もあり、教材が行き渡っていないのが実情だ。

トヨタが視覚障害者用ディバイスを開発!次世代研究機関にも1100億投資

・トヨタが視覚障害者用ディバイスを開発!次世代研究機関にも1100億投資
http://getnews.jp/archives/1426015

という情報がありました。

トヨタとは、昨年、10月の全視情協(全国視覚障害者情報提供施設協会)大会にて、
私御園が関わっている10年ビジョンとのコラボレーションのなかで、一緒にセッションをしました。
このような形で、世界のトヨタが視覚障害者向け技術開発に着手していただき、うれしく思います。

以下、記事の一部引用です。

トヨタといえば日本有数の大企業で、世界各地に支社を持つグローバル企業の一つ。
車のイメージが圧倒的に強い同社ではあるが、トヨタのアメリカ法人「Toyota Motor Co.」が視覚障害者用のディバイスを完成させた。

このディバイスは「Project BLAID」と名付けられており、「BLIND」と「AID」を掛け合わせた造語。
ディバイスは首の枕のような形をしており、肩に装着して使用。

カメラが装着されており、トイレ・エスカレーター・階段・ドアなどを認識。補助犬と併用するディバイスとして使われ、音声や震えでナビゲーションを行ってくれる機能が付いている。