視覚障害者のための自動点訳サーバーを組み込んだ画面読み上げソフトの開発(文科省「科学研究費助成事業(科研費)」)について

前年度、当センターIT担当では、表題の「視覚障害者のための自動点訳サーバーを組み込んだ画面読み上げソフトの開発」を行ってまいりました。課題番号は 17H00424 です。

研究成果については、こちらのIT担当者ブログにおいても字随時全国的に公開してまいります。

文科省の報告によれば、平成29年度の奨励研究の採択率は18.0%。以下、文化賞の報告書から引用。

ここから。

応募件数は4,065件(前年度4,083件)、採択件数は732件(同737件)であり、前年度より応募・採択件数ともほぼ同様であり、採択率は18.0%(同18.1%)となっている。本研究は、教育的・社会的意義を有する研究を助成し奨励することを目的とするもので、対象分野は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野を対象としている。

ここまで文化賞の引用。

そのなかでも、社会福祉法人で科研費の採択を受けられたのは、ごくわずかと思われます。

これからも、視覚障害当事者による視覚障害者のための研究・開発を続けて参ります。

参考

科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であり、ピア・レビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。

千葉県内の方、外出がしたい、パソコンを習いたい、点字を勉強したい、ガイドヘルパーを利用したい、日常生活の視覚障害者向け用具がほしい、本を読みたい、といった相談も受け付けています

私達IT担当の窓口にお問い合わせいただく内容は、日々、視覚障害の方々からの様々なご相談をお聞きします。
これが表題に掲げた「外出がしたい、パソコンを習いたい、点字を勉強したい、ガイドヘルパーを利用したい、日常生活の視覚障害者向け用具がほしい、本を読みたい」などなどです。

IT担当スタッフには、視覚障害当事者として全盲1名、弱視2名が在中しております。

当事者なので、日頃から白杖を使って外出していますし、知らない場所ではガイドヘルパーを利用しています。また、日常用具も日頃からITを中心に活用していますし、体温計・体重計は必須です。
点字についても視覚障害当事者なので通常の文字として使用しています。本については、インターネットの点字図書館「サピエ」を利用したり、
インターネット上のリソースを活用したいり、最近はアマゾンんのキンドルサービスを活用してハイテク読書を楽しんでいます。

視覚障害当事者だから、きっと皆さんの悩みや困りごとに答えられる部分もあるように思います。

何かございましたら、どうぞお問い合わせください。

お問い合わせが多いため、折り返しお電話することもありますが、どうぞご相談ください。

お問い合わせは電話043-424-2546、メール its@tisikyo.jp まで。

関連情報
・平成30年度 障害者ITサポートセンター電話相談、メール相談のご案内 – 視覚障害者総合支援センターちば IT担当ブログ

平成30年度 障害者ITサポートセンター電話相談、メール相談のご案内

平成30年度 障害者ITサポートセンター電話相談、メール相談のご案内

千葉県視覚障害者福祉協会は、県から障害者IT支援事業を受託し視覚障害者総合支援センターちば内で「障害者ITサポートセンター」を運営しています。

利用できる方は、千葉県に在住し、障害者手帳、または医師の診断書が提示または申告できる方です。

視覚障害者総合支援センターちばでは、IT機器の購入相談、使い方等、電話やメールで随時受け付けています。

専用直通電話 043-424-2546
メール its [アットマーク] tisikyo.jp

利用は無料です。

・iPhoneを購入したいと思っているが読み上げ機能はどの程度使えるだろうか
・パソコンを買い替え対と思っているがどんな機種を選定したらよいか
・画面の文字を大きくしたいがやり方がわからない
・突然電源が入らなくなった(画面読み上げソフトで読まなくなった)
・ラジコサービスを使ってらじおを画面読み上げソフト環境で使いたい
・エクセルで予定表を管理しているが、キーボードだけで日付の連続作成の仕方がわからない
・Microsoft Officeを利用したワードの新規文書の作成の仕方がわからない
・iPadのボイスオーバーの設定がわからない

等、相談は多岐にわたります。

なお、センター側に機材がなかったり、サポートできないケースがあることを、予めご了承ください。

また、時間帯によっては折り返しお電話させていただくことがあります。

ご利用をお待ちしております。

平成30年度 パソコン教室開催

千葉県視覚障害者福祉協会ではパソコン教室を定期的に開催しています。

この事業は、千葉県の障害者IT支援事業の一環として行います。
主に視覚障害者を対象に、画面読み上げ・画面拡大ソフト等によるパソコンの活用、またタブレットの活用を目的に指導します。

利用できる方は、千葉県に在住する身体障害者手帳、または医師による診断書等、提示できる方です。

パソコン、タブレットともに、以下の内容です。

・キーボードやタッチ入力の基本操作。
・文字入力の指導(タッチタイピング)。
・電子メールの送受信、アドレス帳の登録やアドレス帳からの新規メール作成等。
・Wordによるビジネス文書の作成、編集(案内状作成等)。
・Excelによる簡易な表計算(家計簿や予約表等)。
・ウェブページ(ホームページ)の閲覧方法、効率的なナビゲーション方法。
・スカイプの活用方法。
・便利なアプリ紹介。

対象機種はWindows、IOS(iPad等)、Androidです。

画面読み上げソフトは、PC-Talkerや無料の画面読み上げソフトNVDAを用いています。

当センターから離れた地域にお住まいの方、外出が困難な方には、Skypeによる受講も可能です。

毎年、予約が多いため、おおむね1ヶ月前からのご予約をお願いしています。
できるだけ、個別指導をしています。

講師陣は、
・情報処理技術者(上級)取得者
・福祉情報技術コーディネーター
・日盲社協、情報機器等の支援者講習会修了者
・ソフトウェア技術・研究経験者
など。

また、障害のある当事者が講師として携わるようにしています。ロービジョン(弱視)についても対応できます。

パソコン教室のなかで、就労に関するご相談に応じます。必要に応じて、リハビリテーション部門の紹介、関連就労支援施設を紹介します。

ご不明な点は、どうぞお問い合わせください。

皆様のご参加をお待ちしております。

1.日程 毎週、水曜・木曜
2.時間 10:00-12:00の午前、13:00-15:00の午後
※午前・午後通しての講座の4時間を受けることもできます。
3.場所 視覚障害者総合支援センターちば内
4.申し込み方法 随時
※パソコン教室を受講するには事前に予約が必要です。(月単位に受付しております)
5.申し込み先 電話  043-424-2546
メール its@tisikyo.jp
担当  御園、土田、岡根
※昼食は各自持参いただくか、近隣の飲食店でお取りください。

AppleとMicrosoft、点字ディスプレイの統一USB規格で協力

 非営利のUSB仕様の策定管理団体、USB Implementers Forum(USB-IF)は5月31日(現地時間)、点字ディスプレイのUSB HID(Human Interface Device)規格を発表した。米Appleと米Microsoftがこの規格策定に協力する。
 この規格をサポートする点字ディスプレイであれば、視覚障害者はOSを気にせずプラグアンドプレイで利用できるようになる。

詳細は下記よりご確認ください。

・AppleとMicrosoft、点字ディスプレイの統一USB規格で協力 – ITmedia NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1806/01/news081.html

NVDAのご紹介と国際カンファレンスNVDAConのお知らせ

当センターのNVDAヘルプデスクに所属するスタッフが、
無料のスクリーンリーダーとして知られるNVDAについて、
国際カンファレンス「NVDACon」で発表を行います。

詳細につきましては、下記ページをご覧ください。
https://nvda.help/archives/998

2018年度 ITサロン 第2回 6月13日(水)のお知らせ

2018年度、第2回目のITサロンを6月13日(水) 13時30分から16時30分までの間で開催します。

今回のITサロンはテーマフリーです。
パソコンのこと、iPhoneのこと、電子音楽に関する事などに応じます。
いつも参加者の皆さまからのご支援もありがとうございます。

事前予約は、6月11日(月)、15時00分までです。

お待ちしております!

なお、申込み内容や申し込み状況によってはやむを得ずお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

関連情報

 

・NVDAヘルプデスク
http://nvda.help
・今年度のITサロンについて
http://tisikyo.jp/wp/it-services/?p=788

視覚障害者のデジタル作曲入門講座募集中

下記サイトでご案内しております通り、5月19日に視覚障害者対象のデジタル作曲入門講座を開催します。

募集開始 視覚障害者情報支援事業教養講座開催のお知らせと参加者募集について

まだ参加者にゆとりがありますので、ふるってご参加ください。

午前中はiPadを使ってガレージバンドによるカエルの歌を弾いて録音して輪唱にしたりドラムパートを追加したりなど方法をお伝えします。午後は、WindowsパソコンのQWSという作曲ソフトを使って、同じくカエルの歌を課題に録音からドラムパートを入れるまでをご紹介します。

入門編ということで、初めてiPadに触れる方、Windowsの作曲ソフトに触れる方もわかるような内容です。

Rivo2 デモ

昨日開催しましたITサロンへのご参加ありがとうございました。
多くの参加者の皆さまに体験していただきまして、うれしく思います。
また、普段はタッチ操作に苦労している方が、リボを使うことですぐに
電話をかけれるようになったり、文字を受けられるようになっている様子をみて、
なかなか素晴らしい製品であると実感しました。
あとは価格に対して、どう折り合いを付けていくかでしょうか。

ラビットのウェブサイトにデモ音声が掲載されています。
https://rabbit-tokyo.co.jp/rivo2_demo

以下 関連記事
・株式会社ラビットよりiPhone/iPad向け外付けキーボード「Bluetoothキーボード Rivo2」発売

株式会社ラビットよりiPhone/iPad向け外付けキーボード「Bluetoothキーボード Rivo2」発売

毎日新聞サイトにNVDAヘルプデスク版を紹介した記事が掲載

3月より提供を始めた「NVDAヘルプデスク版」の紹介記事が毎日新聞サイトに掲載されています。

点字毎日:ニューメディア情報 NVDAヘルプデスク版「アドオン」とセット頒布 総合支援センターちば – 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180426/ddw/090/020/020000c

NVDAヘルプデスク版については下記アドレスよりどうぞ

NVDAヘルプデスク版のご案内