平成30年度 ITサロンへのお誘い

 従来より、当センターは、パソコン教室や電話相談などを通して、視覚障害の皆さまのパソコンやタブレットに関する使い方や設定または解決策の講習や相談をしています。

 しかし、平日だと講習を受ける時間がなかったり、講習をするまでもないパソコンやタブレットの困りごとでは、「ちょっとしたサポート」で十分な場合があります。そんな「ちょっとしたサポート」の時間が「ITサロン」です。利用される皆さまが気軽に当センターへ立ち寄って、機器の使い方にカンするサポートを行ったり、参加者同士がIT関連の情報交換を行う場として設けています。


 平成30年度の主な内容は次の通りです。

■対象

 目の見えない、見えにくい方とその家族・関係者、情報支援機器に興味・関心のある方

■場所

 視覚障害者総合支援センターちば 5階会議室(当日の会議室の予約状況によっては変更する場合がございます)

■ITサロンでできること

  • 主に Windows パソコンの体験、使い方、購入相談
  • iPad等タブレットの体験、使い方、購入相談(持参可)
  • 持参したパソコンやタブレットの機器の調整
  • その他、IT以外についても日常用具紹介、視覚障害者の日常生活のちょこっと工夫情報交換

■日時

 平成30年度は、全10回開催予定です。時間は、いずれも13時30分から16時30分。

※当センターの他行事や会場使用状況によっては開催日を変更する可能性がございますことご了承ください。

■ITサロンに参加するには

  • 事前予約制です。当日参加も可能ですが順番にお待ちいただく場合があります。
  • 事前予約は電話かメール。で承ります。電話 043-424-2546、メールは its@tisikyo.jp。担当者が不在の際は折り返しお電話します。
  • 予約時、氏名、連絡先、サロンで受けたいこと、来所時間をお知らせください。できるだけITサロン開始時間までにお越しください。

■お問い合わせ

担当 御園、土田、岡根(043-424-2546 メール its [アットマーク] tisikyo.jp)まで

ドコモ3Dフォトプロジェクトのweb動画公開

視覚障害の写真家、尾崎大輔さんより情報を頂きました。

ドコモ3Dフォトプロジェクトのweb動画公開のお知らせです。

youtube
ドコモwebサイト

https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/forones/event/002.html

以前に「見えないのに写真は必要なのですか?」という質問を何度かされたことがありますが、この動画に出てくるお母さんの答えが一つの模範解答になっていると思います。
今回、一つの形となってこの視覚障害のある方と写真の活動が動画になりましたが、4月の写真教室も含め、今後も細く長くこの活動は続けていきますので、皆様、引き続き、何卒、よろしくお願いいたします。

以下、視覚障がいのある方用の動画の詳細説明です。
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ドコモ スリーディーセルフィープロジェクト プロジェクトムービー
画面の上下にワークショップの時の写真がフィルムのように帯状に繋がって流れていく
上の帯には、サングラスをかけたお母さんと息子さんがピースサインで自撮り。
幼い娘を挟んだ笑顔の夫婦が3人で自撮り。
男性の手元を覗き込む女性。
少し照れたような視覚障害の女性。
下の帯には、顔を寄せて自撮りをする視覚障害の夫婦。
難しい顔でスマートフォンを見ている男性。
3Dペーパーを見る女性の隣に青年。
はじける笑顔の女性。
テロップ:写真は見えなくても大切なもの
少年の写真を持つ手。
男性のコメント「私たちが見返すというよりも娘とかが大きくなった時に見られるように。」
メガネをかけた男性。隣に幼い娘を抱いた奥さん。
女性のコメント「見えるとか見えないとかじゃないんですよ。欲しいんです。」
シックな内装の部屋。こげ茶色のソファに座る女性、サングラスをかけ、薄いベージュのコットンセーター、袖口からブレスレットがのぞく。
隣に座る息子さん。メガネをかけ、白い襟付きのシャツを着ている。
テロップ:彼らの多くは家族の顔を知らない 自分の顔さえも
女性のコメント「20年も自分の顔見ていないので。記憶は20歳の頃の自分の顔。」
テロップ:視覚障がい者にスマートフォンで
男性が腕を前に出してスマートフォンの画面を自分の方に向けている。
隣には、ショートカットに大ぶりのイヤリングをつけた奥さん。画面を見て笑顔の写真。
仲良く肩を寄せ合う夫婦。スマートフォンの両端をそれぞれが持っている写真。
テロップ:自分の最高の笑顔に出会ってほしい
机の前に座った夫婦。男性が黄色いスマートフォンを持ち、女性が画面をのぞき込んでいる写真。
ロゴ 3D Selfie Project(スリーディー セルフィー プロジェクト)
テロップ:視覚障がい者19組とワークショップを開催 
このプロジェクトを監修した写真家の尾﨑大輔氏。短い髪、黒いジャケットを着ている。ワークショップ参加者とテーブルを囲んで和やかに話しをしている。
庭でサングラスの女性が息子の肩に顔を寄せ、黄色いスマートフォンを顔の前に突き出す。
女性のコメント「想像しやすい。写っているのがこれだけなんだろうな。」
部屋の中のソファで、隣に座った息子に顔を近づけ、自分たちの顔の前に指でフレームを描く。
女性のコメント「いっしょに撮れるなんて喜びが1つ増えました。」
庭の椅子に座っている女性。赤っぽいフレームのメガネ、明るい髪色のショートカット。膝に顎を乗せている黒いレトリーバーのアイメイトを撫でている。
テロップ:撮影した自撮りを3Dペーパーに出力
ブルーの特殊なプリンター。出力した用紙を受けるトレー部分。
ピピー(出力音)
3Dペーパーが出て来る。
女性と息子が顔を寄せ合ってピースサインを出している3Dペーパーが出力されている。
髪の毛やサングラス、唇などは黒で塗りつぶされたようになっていて、その他の輪郭線も黒く出ている。
女性が3Dペーパーの表面を両掌で触る。
黒い部分が白い部分より盛り上がっている。輪郭線をなぞったり、全体を触って確認する。
女性のコメント「あーわかった、わかった、わかった」
息子さんのコメント「わかった?」覗き込んでいる息子さんも笑顔。
女性のコメント「はは」
幼い娘のいる夫婦。夫はメガネをかけ、黒いジャケットを着ている。隣の奥さんは肩くらいのパーマがかった髪、白い服を着て、膝に娘をのせている。娘はメガネをかけておさげ髪、紺色のボーダーシャツを着ている。
3人で3Dペーパーに出力された家族写真を触る。
男性のコメント「いいですよね、こういう写真って。家族って感じがしてね。」
奥さんも笑顔。
女性が右手で膝にのせた3Dペーパーを触る。短い髪やシャツのボーダーがくっきりと出力されている。
女性のコメント「見えなくてもこういうことができるなんて、宝物です。」
左手で自分の足に顎を乗せているアイメイトの頭をポンポンと優しく触り、笑顔。
テロップ:晴眼者といっしょに触って楽しめる 特殊な3Dフォトを制作
真っ白な3Dフォトに親子の輪郭が浮き上がっている。
テロップ:視点の違いを伝える展覧会を開催
ガラス張りのギャラリー。入口に掲示された案内文には、「ハッシュタグ、見えなくても自撮りして3Dにしてみた展」と書かれている。
ギャラリーを俯瞰で撮った映像。
来場者は14~5人。ガラス窓と壁の前に長机が置いてあり、ワークショップ参加者の自撮りを特殊加工した3Dフォトが置かれている。壁にはカラー写真が貼られている。
来場した女性。
「撮ったものを触るっていうのは本当に新鮮な感覚でしたね。」
来場した男性。
「世界が広がるような感じはしますよね。」
ギャラリーで話す尾﨑さん。
「自分よりもまず家族の顔を触られる方がたくさんいらっしゃった。触ることによって新しく何かを知ってもらったことがすごく印象的でした。」
楽しそうに3Dフォトを触る女性。
ギャラリーで話すNTTドコモ CSR部 諏訪勝也。
「障がいのある方向けのドコモハーティ講座とユニバーサルデザインの充実したドコモハーティプラザでご来店いただいた方にこの 3D フォトを体験できるような仕組みを今後考えていきたいと思っております。」
テロップ:3Dペーパーの体験サービスを開始(2018年4月~)
男性が3Dペーパーを触る隣で、紙を押さえている奥さん。
夫婦で同時に手を交差させながら3Dペーパーを触る。2人の穏やかな笑顔が出力されている。
壁沿いの机に置かれた特殊な3Dフォトを触る男性と一緒に触る女性。
カラー写真の輪郭が盛り上がってたどれるようになっている展示物もある。
女性と息子が、2人の友人と一緒にスマートフォンで自撮りをする。
4人とも楽しそうに大笑い。
4人の写真に重なって「手で見た思い出は、こころに触れる。」というテロップ。
真っ白になり、ロゴマークが出る。
ForONEs(フォーワンズ)
3DSelfieProject(スリーディー セルフィー プロジェクト)
NTTdocomoの赤いロゴマーク。その上に「いつか、あたりまえになることを。」というメッセージ。
終(120秒)
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以上が、動画のご説明となります。

尾崎大輔さん公式ページ
http://www.daisukeozaki.com/

NVDAヘルプデスク版 音声サンプル

NVDAヘルプデスク版に搭載した ProTALKER 音声サンプルを掲載します。

・音声サンプル 男性音(通常)

・音声サンプル 女性音(通常)

・音声サンプル 男性音(やや早め)

・音声サンプル 男性音(高速)

・音声サンプル バイリンガル(通常)

※バイリンガルとは、2カ国語もしくはそれ以上の言語を使い分けて話すことをいい、NVDAヘルプデスク版の「ProTALKER(バイリンガル)」は、多言語のバイリンガルモードをサポートしています。

視覚障害者情報支援事業教養講座開催のお知らせと参加者募集について

 教養講座(情報編)「視覚障害者のためのデジタル作曲法講座」お知らせ

 本教養講座は、視覚障害者情報支援事業の一環として千葉県内の視覚障害のある方を対象に実施いたします。千葉県視覚障害者福祉協会 会員でなくともどなたでも参加できます。

 今回は、情報支援機器やソフトの使い方や相談に応じている本協会ITの専門のスタッフによる「視覚障害者のためのデジタル作曲法講座」です。視覚障害者のパソコンや  IPadなどの情報環境が整ってきたことによりデジタル作曲もできるようになりました。そんな最初の一歩として機器やソフトの環境の準備、易しい曲を使った具体的な作曲の仕方を紹介します。

日程 平成30年5月19日(土)

時間 10:00~15:00(9:30~ 受付)

会場 視覚障害者総合支援センターちば5階会議室

   所在地:四街道市四街道1-9-3

   アクセス:JR四街道駅徒歩5分

定員 20名

 ≪プログラム≫

 9:30~10:00 受付
 10:00~10:10 開会式
  (1)開会の挨拶(千葉県視覚障害者福祉協会会長 伊藤和男)
  (2)事務連絡
 10:10-12:10 第1部
 「iPadによるデジタル作曲環境」(視覚障害者総合支援センターちばIT支援員)
 12:10-13:00 昼食・休憩
 13:10-15:00 第2部
 「Windowsパソコンによるデジタル作曲環境」
  (視覚障害者総合支援センターちばIT支援員)
 15:10 閉会

申し込み 4月17日~5月17日まで、千視協事務所にて電話またはメールにて受付します。

申し込み先 043-421-5199

  メール jimukyoku-chibaken@tisikyo.jp

参加費  本人、付添共に無料

先着順、定員になり次第締め切ります。

昼食はご持参いただくか、近隣でお取りください。

体験レポート:OCR機能を使った活字文書の読み上げ、DAISY図書の再生、DAISYオンラインを使ったDAISYデータの検索とダウンロード、音楽データの再生、録音、Podcast、ラジオ、カラーリーダーなどを搭載した「ブレイズET」

新しいデイジー再生器として注目されているエクストラ社の新製品「 ブレイズET 」。

今回、視覚障害者総合支援センターちばのパソコンボランティアとしても協力いただいているひまあられさん(仮名)さんより使用レポートをいただきました。内容をご紹介したいと思います。

 機種名は、携帯型OCRマルチプレーヤー「ブレイズET」といいます。有限会社エクストラ社より発売され、株式会社ラビットなどが販売しています。

 形は、リンクポケットがお分かりの方は、全体を少し大きくして、30g重くしたような感じです。リンクポケットのようなデイジー再生機能に加え、カメラ機能があります。カメラ機能で、OCR(紙文書の読み上げ)や色の説明機能があります。

 付加機能のOCR、カラーセンサー(500万ガソ)、メディアプレイヤー、fmラジオ、ウェッブラジオ(現時点では、radikoへの対応はない)、ポッドキャスト、テキストリーダー、デイジーの使用、メも、電卓などいろいろ出来ます。便利なアイテムとなると思います。

 内蔵のメモリーは12gb使用可能。それ以外に、SDカード、ケーブルによるUSB接続や、CDドライブも使用できます。リンクポケットのようなネットワークドライブとしては利用できません。

 内蔵のバッテリーは、使用にもよりますがリンクポケットよりも長持ちすると想います。

 どのような場合に便利さを実感出来るかというと、たとえば、研修会などに参加した場合に、OCR機能で開始前に墨字の資料を連続読み取りで保存し、研修会は、録音をするなどのことができます。(a4サイズの書類を適切に読み取ることができる組み立て式のスタンドが付属している)

 以下に優れている点と注意を要する点を箇条書きに纏めて見たいと想います。

1. OCR~500万がそのカメラで書類などを撮影し、解析し、読み上げてくれます。また、とにかく纏めて取り込み、後で纏めて読み上げさせるようなこともできます。設定により、画像データも解析後のテキストデータも保存しておけますので、別の利用価値もありそうです。別のデバイスで取り込んだJPGデータを取り込み解析し読み上げさせることもできます。おまけの機能として、カラーセンサーとしても使えますので、物体の色を識別するのにも利用できます。

2. 音声ガイド~音声ガイドは、エクストラ社の製品を扱ったことがある人なら、想像がつくと想います。音声ガイドは、女性音と男性音の2種類。また、スピーカーは小さいながら、2個あるので、音が聞きやすく、それなりです。ステレオです。なお、リンクポケットは女性音のみです。

3. fileの管理方法~fileの管理方法が、ブレイルセンスを扱ったことがある方は、すぐになれると想います。

4. 無線接続について~Bluetooth対応なので、ワイヤレスのイヤホンなども使用できます。ネットの無線の規格は、リンクポケットより早い規格となっています。

5. サピエオンラインについては、細かくは調べていません。ほぼ同様に使えると思います。「ほぼ」と書いたのは、テンキーによる仮名入力において、小さい文字が入力できません。たとえば、検索キーワードに、せいしゅん」と入力したいのなら、「せいしゆん」のように入力して欲しいとのことでした。改善されるまで、キーワードの与え方に戸惑うかもしれません。

6. 一番の注意点~録音はできますが、録音データの編集(分割や一部削除)はできません。ICレコーダー適に使うか、デイジー形式で保存されるかを設定は出来ますが、編集はできません。これは改善してもらいたいですね。

7. 外付けのデバイスについて~すべてのことを検証しているわけではないので、一部違っているかもしれませんが、CDからの直接取り込みは、できる物とできない物があります。USBメモリーは大丈夫だと想います。

8. 価格~¥118800(税込み)です。また、OCR機能をワイヤレス式のボタンで実現させるためのユニットが、\10800(税込み)で別売されています。

 以上、いろいろ書いてきましたが、これからいろいろな場所で見られると思いますので、興味がある方は、展示会などで触ってみてください。

 現在の所、日常生活用具の給付対象として、デイジーの枠、活字文書読み上げ装置などの枠が考えられますが、判断は、自治体に任せるしかないとの考えの用です。

NVDAヘルプデスク版のご案内

NVDAヘルプデスクでは、このたびWindows用画面読み上げソフト「NVDA」の拡張機能(アドオン)として「NVDAヘルプデスク版」を頒布いたします。

1.概要

NVDAは、拡張性に優れた画面読み上げソフトです。Windows10、8.1、8、7に対応しています。
NVDAヘルプデスク版は、これにIBM社製「ProTALKER」音声エンジンを追加しています。さらに、Microsoft Office Wordの読み上げ強化など、日本の視覚障害者のニーズを反映した拡張機能を提供します。

2.機能と特徴

◆Version 1.0

・初回リリースをしました。
・ProTALKER 音声エンジンを内蔵しました。
・Microsoft Word の読み上げを強化しました。
・Ctrl+C、Ctrl+X、Ctrl+V、Ctrl+Zの編集操作をしたときに実行した内容を読み上げるようにしました。

3.パッケージ収録内容

◆Ver 1.0

・NVDA日本語版
・NVDAヘルプデスク アドオン
・ウェブブラウザ Mozilla Firefox
・メールソフト Mozilla Thunderbird
・統合オフィス環境 LibreOffice
・統合オフィス環境 OpenOffice
・テキストエディタ Notepad++
・6点入力ソフト やむ6点
・その他各種収録

4.価格

・ダウンロード版 5,000円
・CD版 6,500円

5.注文方法

ご注文は下記ページよりお願いいたします。

NVDAヘルプデスク版のご案内

NVDAヘルプデスクでは、オープンソースで無料の画面読み上げソフトのNVDA(エヌブイディーエー)サポートヘルプデスクを開設し、NVDAのセットアップや使い方に関するサポートを提供しています。
デスクは、社会福祉法人千葉県視覚障害者福祉協会、視覚障害者総合支援センター内に設置しています。

お問い合わせ先

NVDAヘルプデスク
〒284-0005 千葉県四街道市四街道1-9-3
社会福祉法人 千葉県視覚障害者福祉協会
視覚障害者総合支援センターちば内
ウェブサイト:http://nvda.help
メール:contact@nvda.help

以上。

Skypeのスクリーンリーダー対応状況

NVDAヘルプデスクのサイトに「Skypeのスクリーンリーダー対応状況」というレポートを書きました。

Skypeのスクリーンリーダー対応状況

NVDAヘルプデスクの対応については、センターITセクション内でも同様に対応します。
下記、記事内容を転載します。なお、この記事の最新版は上記リンクを参照のこと。

ここ最近のSkypeのバージョンアップが頻繁である点と、バージョンアップのたびにスクリーンリーダー対応状況が変わることを踏まえ、NVDAヘルプデスクでは状況を調査しています。

現在Windows環境においては、デスクトップ版Skypeと、ストアアプリ版Skypeが並列していますが、配布元の
Microsoftは、どうやら完全にストアアプリ版に移行したいように思います。

Windowsのバージョンによっても相違が生じています。

少なくともWindows10においては、ストアアプリ版をセットアップするよう強制します。実際に、現在は 公式サイト では Skype-8.18.0.6.exe (2018/03/21 時点) をインストールしようと試みると、ストアアプリをセットアップします。

さらに、1ヶ月ほど前までは、下記リンクからデスクトップ版 Skype のダウンロードができましたが、今はなぜか Mac 版しか落とせなくなっています。
http://go.skype.com/classic.skype

このようなアクセシビリティの対応状況に関する混乱について Microsoft からアナウンスが出されました。
Microsoftの公式アナウンスが3月16日付で出されています。
https://blogs.skype.com/news/2018/03/16/improving-skype-accessibility/

機械日本語訳
https://translate.google.co.jp/translate?sl=en&tl=ja&js=y&prev=_t&hl=ja&ie=UTF-8&u=https%3A%2F%2Fblogs.skype.com%2Fnews%2F2018%2F03%2F16%2Fimproving-skype-accessibility%2F&edit-text=https%3A%2F%2Fblogs.skype.com%2Fnews%2F2018%2F03%2F16%2Fimproving-skype-accessibility%2F%28h+t+tps%3A+%2F%2F+b+g+s.+Sky+People.+%E3%81%93+%E3%82%93+m+%2F+%E3%81%AD+ws+%2F+2018%2F03%2F16+%2F+mp+%E3%82%8D+%E3%82%8D+%E3%81%83+%E3%82%93+g+-+sky+%E3%81%87+%E3%81%82+%E3%81%9B+%E3%81%9B+%E3%81%A3+%E3%81%97+%E3%81%B3+%E3%81%B3+ty+%2F%29

これを読む限り次期アップデートでアクセシビリティーは改善されるようです。
とはいえ、表現が紛らわしいですが、公式サイトで書かれている「デスクトップ」という表現はあくまでもストア版Skypeのことを言っています。

NVDAヘルプデスクで調査したところ、テスト向けで配付されている Skype インサイダーでの最新版 Skype-8.18.76.7.exeでは では確かに従来のストア版よりもタブキーで選択されたオブジェクトを適切に読み上げるようになっています。このバージョンは、上述した Microsoft のアクセシビリティ向上の改善が含まれています。

従って、現段階の結論としては、 Windows10 については、今後は、ストアアプリ版を使っていくことになるだろうと考えられます。

ストアアプリ版 Skype はスクリーンリーダーで十分使えるレベルになっていると思います。オルトキーによるメニュー操作はできないのでタブキーを多用します。また、ドキュメントナビゲーションコマンドを装備したスクリーンリーダーなら、それらのコマンドを使って任意の項目にアクセス可能です。ドキュメントナビゲーションコマンドは、NVDAやPC-Talker、JAWSやnarratorなど、ほぼスすべてのスクリーンリーダーで使えるはずです。こうしたストアアプリの操作性に慣れる必要があるわけです。

Windows7や8については、まだデスクトップ版でいけるようですが、デスクトップ版 Skype の最新版は 7.4 で停まっています。これが使えればデスクトップ版を継続して使う手はあります。しかし、そもそも Microsoft の公式ではデスクトップ版も含めて従来版を使わないよう仕向けている部分があります。そのため、NVDA ヘルプデスクとしてもそういった方針でサポートを行いたいと考えます。