視覚障碍者向けWindows 10 アップグレード管理ガイド

Microsoftより、視覚障碍者向けWindows 10 アップグレード管理ガイドについて情報が公開されました。

https://blogs.technet.microsoft.com/cs3_windows/2016/06/30/%E8%A6

これは Windows 10 に更新されてしまったけれど、
キーボードと画面読み上げソフト環境下で、
どうやって元の Windows に戻すかの操作方法が記載されています。

内容は PC-Talker を取り上げていますが、ほぼすべての画面読み上げソフト環境下でも適用できると思われます。
(ある程度操作に慣れていないと難しい部分があります)

下記、重要部分の抜粋を記載します。

なお、当センターのパソコン斡旋サービスで購入されている方についてはセンターのITサポートで、操作の代行依頼を受け付けいたします。

その他の方は、千葉県にお住まいの方、また NVDAヘルプデスク の会員登録をしている方は、上記操作方法のご相談に応じます。(詳細は記事下部を参照)

アップグレードしたWindows 10から以前のバージョンのWindowsへ戻す方法

Windows 10にアップグレード後 31日以内であればアップグレード前の以前のWindowsバージョンに戻すことができます。
この手順ファイルではWindows 10 アップグレード後に、[設定] の [更新とセキュリティ] にある [回復] から、以前のバージョンの Windows に戻す方法について 音声とキーボードを使用した操作方法を説明します。
ここでご紹介する手順は、PC-Talker 8または7が入った環境での手順を説明しています。

<手順ファイルのダウンロードは以下から>

Windows10へのアップグレードをブロックする方法 

お使いのWindows 7 SP1またはWindows 8/8.1からWindows 10へのアップグレード通知および、アップグレードを事前にブロックすることができます。
この手順ファイルではWindowsのホーム画面に出てくるアップグレードの予約通知、アップグレードをブロックする方法について音声とキーボードを使用した操作方法を説明します。この操作により、Windows 10へのアップグレードの通知が表示されなくなります。
ここでご紹介する手順は、PC-Talker 8または7が入った環境での手順を説明しています。

<手順ファイルのダウンロードは以下から> 
- Windows 7 SP1 の場合

- Windows 8/8.1 の場合

“Windows 10にようこそ”画面から以前のバージョンのWindowsへ戻す方法

Windows 10の推奨アップグレードによりスケジュールされたWindows 10アップグレードのプロセス(3回の再起動の後)中で「Windows 10にようこそ」画面が表示されます。
この手順ファイルではWindows 10 アップグレード中に表示される「Windows 10にようこそ」画面からアップグレードをキャンセルし、以前のバージョンのWindowsに戻す方法について 音声とキーボードを使用した操作方法を説明します。

<手順ファイルのダウンロードは以下から> 


参考

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

・マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達
http://current.ndl.go.jp/node/31944http://current.ndl.go.jp/node/31944

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

今後、ますます電子書籍としてのテキスト化やマルチメディア化が重要になってきます。
デイジーと一般電子書籍の企画が統合され、すべての人が容易に読書を楽しめる環境が実現されていくものと信じています。

Appleの発表会 盲目のDJが登場 その狙いとは

・Appleの発表会 盲目のDJが登場 その狙いとは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160619-00010002-bfj-sci

良い記事です。上記より、一部引用します。全文は上記のアドレスからご確認ください。

「僕は高校生のときに病によって視力を失いました。目が見えないとDJはできません。でも、VoiceOverやアプリと出会うことで、またDJを楽しめるようになったのです。昔のように」と彼は語る。

VoiceOverはアップル製品に標準機能として備わっている。一般的な操作はもちろん、対応アプリであれば「読み上げ」て視力をサポートする。VoiceOverをオンにすると、1タップ=読み上げ、2タップ=実行などといった操作に切り替わる。例えばLINEなどのアプリを1タップすると未読数を読み上げ、2タップするとアプリが立ち上がる。

Appleは障害を持った人に向けたアクセシビリティに力を入れている。経営層がプレゼンする基調講演の最中にも「Voice Over」という、多くのユーザーにとって馴染みがない単語を何度も聞いた。

この基調講演を聞いて、「私たちのことも見てくれているんだなと感じました」と語るのは、視覚障害者の執印光恵さんだ。

彼女とはApple Storeで開催されるアクセシビリティのワークショップで出会った。一児の母である彼女の横にいるのは盲導犬トーマス。「昔は白杖を使って歩いていたのですが、トーマスと一緒だと風を切って歩けるんです」。

そんな彼女は冒頭のエンジニアと同じくVoice Overを使うiPhoneのヘビーユーザーだ。「生活が一変しました」と語る。どんな風に変わったのか?

かつて、読書をするにもかなり苦労したという。点字の書籍は多くなく、点訳をオーダーしなくてはならなかったからだ。だいたい2~3カ月。長くて1年はかかったという。

「iPhoneが登場してから電子書籍を読める機会すごく増えました。リアルタイムでみんなと同じように本が読めるようになったんです」

「どこかに行くのはトーマスがいるので普通にできるんです。でも、ナビを聞くことで”近所にこんなお店があったんだ”と知ることも多くて。目が見えないために気づかなかった発見があって、すごく楽しいんです。それに道に迷っても安心ですからね」

母である執印さんは料理もこなす。手触りや音で包丁などは使いこなせるものの「説明書き」は読むことができない。かつては、家族の帰りを待って「読んで」もらうこともあった。しかし、今はiPhoneをかざすと読み上げてくれるアプリもあれば、FaceTimeで友人に代読してもらうこともできる。

㍻28年度 パソコン教室開催

平成28年度7月よりパソコン教室を開催します。

この事業は、千葉県の障害者IT支援事業の一環として行います。
主に視覚障害者を対象に、画面読み上げ・画面拡大ソフト等によるパソコンの活用、またタブレットの活用を目的に指導します。

利用できる方は、千葉県に在住する身体障害者手帳、または医師による診断書等、提示できる方です。

パソコン、タブレットともに、以下の内容です。

・キーボードやタッチ入力の基本操作。
・文字入力の指導(タッチタイピング)。
・電子メールの送受信、アドレス帳の登録やアドレス帳からの新規メール作成等。
・Wordによるビジネス文書の作成、編集(案内状作成等)。
・Excelによる簡易な表計算(家計簿や予約表等)。
・ウェブページ(ホームページ)の閲覧方法、効率的なナビゲーション方法。
・スカイプの活用方法。
・便利なアプリ紹介。

対象機種はWindows、IOS(iPad等)、Androidです。

画面読み上げソフトは、PC-Talkerや無料の画面読み上げソフトNVDAを用いています。

当センターから離れた地域にお住まいの方、外出が困難な方には、Skypeによる受講も可能です。

毎年、予約が多いため、おおむね1ヶ月前からのご予約をお願いしています。
できるだけ、個別指導をしています。
※6月13日時点で、次の予約は9月からとなります。

講師陣は、

・情報処理技術者(上級)取得者
・福祉情報技術コーディネーター
・日盲社協、情報機器等の支援者講習会修了者
・ソフトウェア技術・研究経験者

などの有資格者です。

また、障害のある当事者が、できるだけ講師として携わるようにしています。ロービジョン(弱視)についても対応できます。

パソコン教室のなかで、就労に関するご相談に応じます。必要に応じて、リハビリテーション部門の紹介、関連就労支援施設を紹介します。

ご不明な点は、どうぞお問い合わせください。

皆様のご参加をお待ちしております。

    記

1.日程 毎週、火曜・木曜(午前)
2.時間 10:00-12:00の午前、13:00-15:00の午後
※午前・午後通しての講座の4時間を受けることもできます。
3.場所 視覚障害者総合支援センター内
4.申し込み方法 随時
※パソコン教室を受講するには事前に予約が必要です。(月単位に受付しております)
5.申し込み先 電話  043-424-2546
メール its@center-aikoh.net
担当  御園、土田
※昼食は各自持参いただくか、近隣の飲食店でお取りください。

【あっせん】本日セットアップ機種紹介(2016年5月24日)

DSC_0010

今回のセットアップ機種はレアケースとなります。
利用者様から機種のご指定があり、こちらで検討し、提供させていただく形となりました。

今回の機種と性能は、以下の通りです。

メーカー:NEC
型番:PC-NS350DAB
画面サイズ:15.6インチ
OS:Windows10
CPU:Intel Core i3
ハードディスク容量:1TB
メモリ容量:4GB

この性能で購入価格は11万円程度です。

この機種に、PC-Talker、MyMail、MyBookをインストールしてのお渡しとなりました。
WordやExcelといったOfficeソフトも導入されております。

今後このようなケースがありましたら、今回同様、検討させていただく形とさせていただきたいと考えております。
もしご希望の機種等ございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

PC-Talkerなど高知システム開発製品のマニュアル(説明書)ダウンロードサービス

高知システム開発より発売されている製品各種の説明書がダウンロードできるようになっています。

炭字版はPDF、点字版、音声デイジー版が入手できます。

ダウンロード先
http://www.aok-net.com/service/manuals.html

現在、入手できる製品のマニュアルは以下の通り。

1.PC-Talker対応アプリ
2.MyWordⅤ Pro マニュアル
3.MyWordⅤ Lite マニュアル
4.MyRead7 マニュアル
5.アドボイス5 マニュアル
6.MyBookⅢ マニュアル
7.NetReaderⅡ マニュアル
8.MyMailⅢ マニュアル
9.MyNewsⅡ マニュアル
10.MyRouteⅡ マニュアル
11.MyDicⅡ マニュアル
12.MyDoctorⅡ マニュアル
13.パシャッとリーダー マニュアル

毎日新聞 ユニバーサロン提供 <全盲記者>1.5メートルの高精度測位を体験−−屋内にも対応する清水建設のビーコンナビ

・<全盲記者>1.5メートルの高精度測位を体験−−屋内にも対応する清水建設のビーコンナビ
http://mainichi.jp/universalon/articles/20160506/org/00m/040/018000c

デモ動画はこちら → http://mainichi.jp/movie/?id=4880995260001

上記記事内容より、下記、一部引用します。

段差や幅員、スロープなどの空間情報データベースを持つ清水建設が、音声ガイド技術を持つ日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所と共同開発した。屋外用のナビアプリは既に公開されているものがいくつもあるが、都市部を中心に、GPS(全地球測位システム)の電波が届かない地下街や建物の中など屋内でも使えるサービスの開発が求められている。GPSでは避けられない約10〜50メートルの測位誤差に対して、ビーコンでは1.5メートルの高精度が得られるため、視覚障害者でも建物の入り口などが見つけやすい。

 ビーコンナビは、対応アプリがインストールされているiPhoneなどのiOSデバイスがビーコン発信機に近づくと周囲の位置情報をボイスオーバーの音声でアナウンスして、設定された目的地まで誘導する仕組みだ。

◆「平成28年度 情報支援機器コーディネーター養成講座(筆記試験)」ご案内

主催:視覚障害者総合支援センターちば

日時:2016年6月9日(木) 13:30~16:00

会場:視覚障害者総合支援センターちば (四街道市四街道1-9-3) 5階会議室

定員:20名

1.趣旨

視覚障害者総合支援センターちばでは、千葉県内のICTサポートの拠点作りを通して、主に視覚障害者向けの情報支援機器に関するサポートができる人材を育成しています。WindowsパソコンやiPadなどのタブレットを用いた教室を通年で開催しています。しかし、これらのICTのスキルを身につけるための教室や、日常的に用いられる支援機器の使い方等のサポート体制は、まだまだ十分とはいえず、特別なニーズをサポートできる人材が不足しています。
障害者がICTを活用し自らの可能性を広げるためには、それを支援する機器や情報源が必要です。しかし、一般的なパソコン教室やメーカーのサポートセンターでは、障害者のいわゆる「特別なニーズ(スペシャル・ニーズ)」に対応できる知識や技能を有するスタッフが配置されていることは限られています。視覚障害者が必要とする機器の購入相談・操作法・トラブル対処で支援を求めることは難しい現状です。
そこで、情報支援機器コーディネーター養成講座(以下、本講座)は、主に視覚障害者に対する特別なニーズを支援する情報支援機器に精通したコーディネーターを養成します。

2.受講条件

以下の(1)から(6)までをすべて満たしている方を受講対象とします。

(1) 視覚障害者福祉に理解がある方。
(2)パソコンやタブレットのスキルを視覚障害関連のIT講習会等で生かしたい方。
(3)タッチタイピング(ブラインドタッチ)キーボードによる文字入力を習得し、おおむねA~Zまでのタイピングが20秒以内にできる方。
(4)電子メールの送受信・インターネット検索といったパソコンの最も基本的な事項を習得されている方。
(5)下記の3.で示す筆記試験を通過された方。
(6)下記の4.で掲げる本講座の日程について5割以上出席できる方。
※年齢不問

3.受講方法

本講座を受講するにあたり、事前に筆記による試験を行います。内容は選択式(25問)による出題方式で、パソコンやタブレットに関する基礎的理解ができているかを確認するために行います。筆記による試験の上、これら知識が習得できてないと思われる方については、やむを得ず受講をお断りする場合があります。予めご了承ください。

  筆記試験日時:平成28年6月9日(木)、13:30~15:30(受付:13:00~13:30)
  <当日のスケジュール>
  13:00~13:30 受付
  13:30~14:00 事前説明
  14:00 筆記試験開始
  16:00 筆記試験終了
  ・筆記試験を受験するにあたり、障害等の理由により代替えによる出題を希望する場合、出題方式と回答方式それぞれについて、活字・点字・パソコン(持参不可)のいずれかを選択できます。

  筆記試験のお申し込みはインターネットのみで受付いたします。

  お申し込みはこちらより

  ※申し込み締め切り、5月31日(火)、16:00まで。

4.受講決定通知と受講料について

・筆記試験通過後、メールにて受講決定通知を行います。
・講座受講料は2,000円です。(教材テキスト、教材CDを含みます)
※教材テキストはレジュメとして都度配布します。
※筆記試験は無料です。

.資格認定

本講座修了者に「情報支援機器コーディネーター」の資格認定を行います。各会のテーマ領域に関して一定の知識・技術が認められ、最終回で「情報支援機器コーディネーター」の認定証を授与されたものを条件とします。本講座終了後、当センターをはじめ、千葉県内の主に視覚障害者向けIT講習会等に関わることのできる人材として期待します。

6.講座カリキュラム

※場所はすべて当センター内5F会議室で開催します。

第1回 7月7日(木) 14:00~16:30 総論
・視覚障害者をサポートするための前提条件
・支援機器の種類と特徴
・スクリーンリーダーの種類と特徴
・アクセシビリティの概念と適用可能性

第2回 7月21日(木) 14:00~16:30 文書編集Ⅰ
・パソコンの起動と終了の操作
・アプリケーションの起動と終了の操作
・文書の編集の操作
・カーソルの移動の操作
・スクリーンリーダーで文字属性の把握の仕方

第3回 8月4日(木) 14:00~16:30 文書編集Ⅱ
・ファイルの保存と開く操作とダイアログボックスの理解
・マルチタスク機能によるファイルのコピー・切り取り・削除の操作
・ツリー構造の階層概念の理解
・メニュー階層とキーボードショートカットとの関係

第4回 8月18日(木) 14:00~16:30 電子メール
・スクリーンリーダーで使用できるメールソフトの紹介と比較
・Outlookによるメールの送信と受信
・アドレス帳への登録
・メールの環境設定と注意点

第5回 9月1日(木) 14:00~16:30 ウェブサーフィン
・スクリーンリーダーで使用できるネット閲覧ソフトの紹介と比較
・キーワード検索の仕方
・キーボードで効率的にウェブコンテンツを把握しナビゲーションする方法
・お気に入りの追加と削除の仕方

第6回 9月15日(木) 14:00~16:30 OfficeⅠ(Word編)
・アプリケーションキーの活用による文書の書式設定
・スクリーンリーダーで書式情報を確認する操作
・リボンスタイルの理解
・Officeにおけるファイルの保存と開くダイアログボックスの操作

第7回 10月6日(木) 14:00~16:30 OfficeⅡ(Excel編)
・ブック・シート・セルの概念
・データの入力とセルやシートの移動操作
・代表的な数式を使用した簡易計算

第8回 10月20日(木) 14:00~16:30 Skypeの使い方
・Skypeとは何か
・Skype ID作成の方法
・画像認証(キャブッチャ)と視覚障害者の画像の理解
・オンライン講習の仕方と工夫

第9回 12月1日(木) 14:00~16:30 Apple製品のアクセシビリティⅠ
・タブレットとは何か
・Appleのアクセシビリティー機能
・ボイスオーバー機能とタッチゼスチャー
・アクセシビリティ機能の設定と確認

第10回 12月15日(木) 14:00~16:30 Apple製品のアクセシビリティⅡ
・タッチゼスチャーにおける視覚障害者へのサポートの工夫
・視覚障害向けアプリの紹介と使い方

第11回 1月5日(木) 14:00~16:30 Apple製品のアクセシビリティⅢ
・一般的な使いやすいアプリの紹介と使い方
・シリを使った各種操作

第12回 1月19日(木) 14:00~16:30 総括
・質疑応答
・そのほかの最新情報
・認定証授与式

<問い合わせ先>

             視覚障害者総合支援センターちば  (担当  御園政光)
             TEL 043(424)2546
e-mail: its@center-aikoh.net